「大金を得る絶好の機会を拒否」“4年240億円”を蹴った久保建英にスペインメディアが賛辞!「この日本人をサウジで見るのは何年も先だろう」

2023年07月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシを望んでいたチームがクボを望んだ

サウジアラビアからのメガオファーを拒否したと伝えられた久保。(C)Getty Images

 クリスティアーノ・ロナウドに続き、カリム・ベンゼマやエヌゴロ・カンテなど大物選手が次々に参戦しているサウジアラビアリーグに、日本の至宝は目もくれなかったようだ。

 6月30日、スペインの大手紙『AS』が、レアル・ソシエダの久保建英に対し、サウジアラビのアル・ヒラルが4年で年俸総額1億6000万ユーロ(約240億円)の"目もくらむようなオファー"を出したと報じた。

 ただ、同紙は「契約解除金6000万ユーロの支払いも伴うオペレーションで天文学的な数字を提示されたにもかかわらず、アラブクラブのオファーを受け入れなかった」と伝えている。

 この決断に改めて賛辞を贈ったのが、スペインメディア『GOL DIGITAL』だ。「この日本人アタッカーは数百万ドルという大金を獲得する絶好の機会を掴んでいたが、献身と良いサッカーのためにサン・セバスティアンに残ることを選んだ」と伝えている。

「タケ・クボが経験した4つのスペインのチーム(マジョルカ、ヘタフェ、ビジャレアル、レアル・ソシエダ)の中で、彼が最も良い成績を収めたのは間違いなくサン・セバスティアンのチームだった。一番良いのは、22歳と若いため、彼のレベルはまだまだ期待できるということだ。だからこそ、彼らはまだエリートリーグに残りたい。この環境こそがアラブサッカーからのオファーを拒否するのが都合が良いと考えた理由だ」

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 同メディアは「(リオネル・)メッシを望んでいたチームは、クボをレアル・ソシエダから退団させることも望んでいた」と指摘。「この日本人アタッカーはアルゼンチン人と同じポジションでプレーしているが、違うのは彼がはるかに若いことだ。しかし、彼はアラブの首長たちにもノーと言った。どうやら、22歳の若者は自分のレベルとサッカーのステータスを優先しているようだ」と続けている。

「彼らがアジアの国から送ったオファーは4シーズンで1億6000万ユーロだった。つまり年間4000万ユーロだ。さらに、レアル・マドリーがその半分を受け取る予定となっている6000万ユーロの契約解除条項があったため、レアル・ソシエダは大金を稼げた。だが、彼らはタケ・クボと同じ考えで、日本のスターを維持することを望んだ」

 記事は「アジア人ストライカーはチャンピオンズリーグでのデビューに非常に興奮している」とも伝え、こう締め括っている。

「日本人は、偉大な選手たちが引退するための場所にまだ行く時期ではないと知っている。したがって、この日本人ウインガーをサウジリーグで見るには何年も先だろう」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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