今季初スタメンは「説明はいらない」。神戸の吉田監督がイニエスタの起用について語る「選ぶというのは...」

2023年07月02日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「非常に難しい決断。どの監督も変わらないと思う」

選手起用の難しさを語った吉田監督。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第19節]神戸1-1札幌/7月1日/ノエビアスタジアム神戸

 ヴィッセル神戸は7月1日に行なわれたJ1第19節で、北海道コンサドーレ札幌とホームで対戦。26分にスパチョークのゴールで先制されたものの、85分にマテウス・トゥーレルの得点で追いつき、1-1の引き分けに持ち込んだ。

 この試合で、吉田孝行監督は神戸でのラストマッチだったアンドレス・イニエスタを今季初めてスタメンで送り出した。指揮官は試合後、その起用法と、57分までプレーしたイニエスタについて、こう語った。

「先発起用については、説明はいらないかな。彼に対するリスペクト。途中でピッチを去ることになったが、彼自身、色々な思いもありながらプレーしたと思うし、そういうプレーを最後、サポーターの前で、ホームで見せられたのは良かった」
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 世界的なスーパースターである39歳をレギュラーで起用してこなかった点について尋ねられると、「もちろん、そこは自分にしか分からないこともあると思う。ただ、それは彼もスーパースターでずっときて、彼にしか分からない辛さもあるだろう」とコメントした。

 そして、「そういう難しさはあるけど、どの監督もやはりスタートの11人、あるいはベンチの18人を選ぶというのは、非常に難しい決断。そこは、どの監督も変わらないと思う」との見解を示した。

 ドローという結末には、「勝点3を取らなきゃいけないゲームで、結果的には残念」と悔しがりつつ、「選手たちはハードワークしてくれた。最後まで勝ちたいという姿勢を見せてくれたと思う」と終盤に追いついた選手を労った。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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