【採点寸評|神戸】イニエスタのラストマッチを勝利で飾れず。前半は劣勢も守護神がビッグセーブで救う[J1第19節 神戸1-1札幌]

2023年07月02日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

後半は大迫投入で攻撃に厚み

【警告】神戸=J・パトリッキ(48分) 札幌=なし
【退場】なし

[J1第19節]神戸1-1札幌/7月1日/ノエビアスタジアム神戸

 Jリーグは7月1日、J1第19節の7試合を開催。ノエビアスタジアム神戸ではヴィッセル神戸対北海道コンサドーレ札幌が行なわれ、1-1のドローで決着した。
【PHOTO】神戸の出場15選手&監督の採点・寸評。同点弾のM・トゥーレルを最高評価。ラストマッチ、イニエスタの評価は?
 先制は札幌。26分、金子拓郎がドリブルで持ち上がり、右サイドの相手陣深くからクロスを供給すると、相手GKがパンチング。そのこぼれ球を拾ったスパチョークが、冷静に右足でゴールに流し込んだ。

 神戸も反撃に出る。85分に獲得した右CKに、マテウス・トゥーレルがペナルティエリア中央にて頭で合わせる。これがゴール左に決まり、試合を振り出しに戻した。このまま終了し、神戸は2試合負けなし、札幌は3試合未勝利となった。
 
▼神戸のチーム採点「6」
 イニエスタのラストマッチを勝利で飾れなかったが、終盤に劇的な同点ゴールを挙げ、勝点1を獲得した。

 前半は相手の分厚い攻撃に押し込まれて劣勢を強いられた。1失点で済んだのは、GK前川黛也のビッグセーブのおかげだと感じられる苦しい展開だった。ジェアン・パトリッキや武藤嘉紀がチャンスを作ったが、単発に見えた。

 大迫勇也を投入した後半は、最前線でボールが収まるようになり攻撃に厚みが出た一方で、札幌の攻撃を再三にわたり受けてしまい、形勢をひっくり返すまでには至らなかった。

 そのなかで前川のビッグセーブや身体を張った守備などでしのぎ切ると、センターバックで奮闘していたM・トゥーレルが終盤に同点弾をゲット。追いついた後に一気呵成とはならず、逆転弾は奪えなかったが、黒星は免れた。

 大迫や武藤、山口蛍、酒井高徳ら主軸に30代が多いなかで、真夏を迎える7月に入った。チームは1試合少ないものの、2位名古屋に抜かれ、4位浦和に勝点1差に迫られた。直近5戦では、2勝2分1敗。勝負の夏を迎えた神戸の再加速はなるか。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

Jリーグと欧州の最大の違いは? イニエスタの回答は――「日本は止まることがない」「ハイライトを見ても…」

【PHOTO】日本でのラストダンス!豪華な演出で退団セレモニーを行ったヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ!

【PHOTO】獲得タイトル数計37個!世界屈指のMF、アンドレス・イニエスタを厳選ショットで振り返る!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事