海外経験が豊富で、欧州サッカーもよく見るという宮市亮（横浜F・マリノス）が今、最も注目する選手は誰なのか――。

　劇的な決勝点を叩き込んだ６月10日の柏レイソル戦直後のインタビュー。本人にずばり質問をぶつけると、返ってきた答えは、自身と同じ左ウイングで、2022-23シーズンにプレミアリーグで旋風を巻き起こした三笘薫（ブライトン）だった。

「ありきたりになっちゃうかもしれないですけど、やっぱり三笘選手。ポジションが同じで、本当に参考になるプレーも多いですし。ボールを早く渡してほしいなって、ワクワクするような選手ですよね。本当にインスパイアされるものあります」

　何か接点があるのではと考えたが、会って話をしたことはなく、対戦経験もないという。

「面識はないです。このまま本当に怪我なくいってほしいなっていう感じですね」

　海外選手ではキリアン・エムバペ（パリ・サンジェルマン）で、「やっぱり仕掛ける選手が好きなんで」と明かす30歳のスピードスター。自身のアイドルにはCR７でお馴染みの英雄、クリスティアーノ・ロナウド（アル・ナスル）の名を挙げた。

「クリスティアーノ・ロナウド選手のマンチェスター・ユナイテッド時代。ワケの分からないシザースとかをひたすら真似してましたね。今は自分にフォーカスしてますけど、刺激を受けた選手と言えば、クリスティアーノ・ロナウド選手です。僕のプレミア時代はもうレアル（・マドリー）に行ってしまったので対戦経験はないですね」

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「学生時代から挑戦してみたかったリーグ」にも、C・ロナウドの影響が色濃く感じられた。

「やっぱりプレミアリーグ。日本でも放映がありましたし。だからずっとプレミアリーグに行きたいなと思っていました。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル。でもクリスティアーノ・ロナウド選手を追いかけていましたね」

　夢を夢で終わらせず、中京大中京高で名を馳せた宮市は、Jリーグを経ずにアーセナルへ加入。10代にして世界最高峰のリーグの扉をこじ開けたのだった。

　ちなみに、様々な質問を投げかけるなかで、「ユニホーム交換をして最も嬉しかった選手」を尋ねた際には、キャラクター性が分かる、こんな考えを明かしてくれた。

「ユニホーム交換はしないんですよね。めちゃくちゃ汗かくじゃないですか。あれを交換するのが、なんか嫌で。僕はあんまりユニホームに対する執着みたいのはないです。（向こうから）来たら、それは交換しますけど」

※第５回終了（全12回）

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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