【ミラン|冬の補強動向】欧州戦線復帰に向けて派手な売買が濃厚。本田の去就は?

2016年01月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

1月は小さくない陣容改造に打って出るはずだ。

1年目のニースで復活し、昨年11月にはフランス代表復帰も果たした天才ベン・アルファ。今冬はライバルのミランとインテルが獲得を争う。(C)Getty Images

 例年通り、この1月は獲得も放出も多い派手な動きを見せそうだ。前半戦は好不調の波が大きい戦いに終始しながらも、17節終了現在で目標のチャンピオンズ・リーグ出場圏内(3位)まで勝点7差の6位に付けている。欧州戦線復帰が掛かる後半戦に向けて、小さくない陣容改造に打って出るはずだ。

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 最大の課題である攻撃陣は、昨年10月からトレーニングに参加していた元シャルケのケビン=プリンス・ボアテングの復帰が1月4日に決定。さらに同じく個の打開力のあるアテム・ベン・アルファ(ニース)とディエゴ・ペロッティ(ジェノア)を狙う。
 
 母国フランスで復活した前者はインテルとの競合を制するべく代理人と話し合い中で、ローマが争奪戦をリードする後者はモナコが買い取り義務オプションを放棄しようとしているステファン・エル・シャーラウィ、もしくはアレッシオ・チェルチをジェノアに差し出すオペレーションを考慮に入れる。
 
 放出はすでにスソのジェノア行きが決定し、さらに前記したチェルチ、そしてジェレミー・メネーズとマリオ・バロテッリが故障から復帰すればさらに出番が減りそうなルイス・アドリアーノが放出されるかもしれない。依然として移籍説が燻っている本田圭佑は、クラブが少なくとも6月まで手放すつもりがない。本人が退団を強く望まない限り、残留が基本線だろう。
 
 中盤は夏に続いてアクセル・ヴィツェルがトップターゲット。ただ、ゼニトは依然として3000万ユーロ(約42億円)前後を要求しており、所属クラブで控えに甘んじるアドリアン・ラビオ(パリSG)やマルアン・フェライニ(マンチェスター・U)、契約満了半年前のエベル・バネガ(バレンシア)のほうが獲得に向けたハードルは低い。
 
 逆に出場機会を失っているナイジェル・デヨング、ジョゼ・マウリ、アントニオ・ノチェリーノ、アンドレア・ポーリは、受け入れ先が見つかり次第放出されるだろう。
 
 守備陣は6月にボスマンになるマルティン・カセレス(ユベントス)やブラニスラフ・イバノビッチ(チェルシー)、インテルで控えに甘んじるアンドレア・ラノッキアの動向を注視するが、優先順位が高いのは余剰人員の整理。CBのフィリップ・メクセス、クリスティアン・サパタ、ロドリゴ・エリー、GKのディエゴ・ロペスに退団の可能性がある。
 
文:サッカーダイジェストWEB編集部
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