先日、イタリアの大手紙『Gazzetta dello Sport』は、セリエA王者のナポリが、メキシコ代表FWイルビング・ロサーノの退団に備え、レアル・ソシエダの久保建英に関心を持ってると報じた。

　ただ、久保は「来シーズンは100パーセント、ソシエダでプレーする」と宣言しており、移籍する理由も見当たらないため、可能性は極めて低いだろう。

　それでも、このような報道が出ると、各国メディアが騒ぎ立てるのが、オフシーズンの常だ。海外メディア『90MIN』は６月27日、「タケ・クボの移籍がレアル・マドリーにとって3000万ユーロの価値がある理由」と題した記事を掲載している。

　同メディアは昨夏にマドリーが放出した久保について、「チームとして、ラ・レアルは素晴らしいシーズンを送り、最終順位で４位に終わり、10年ぶりにチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。これは、クボが上位に近い競争力のあるチームで重要な役割を果たせるというダイレクトな証拠だった」と綴った。

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　そして、「久保がラ・レアルに加入したとき、契約解除条項は6000万ユーロ（約90億円）に設定されていた。『SPORT』紙は、レアル・マドリーが50％相当の売却条項を保有しているため、バスクのクラブはオファーが届いてもそれ以下で妥協するつもりはないと報じた」と指摘。こう続けている。

「契約上、クボの移籍で得られる金額の半分を（マドリーに）譲渡しなければならないことを考えると、ラ・レアルが可能な限りの最高額を要求するのは当然だ。もし彼らが6000万ユーロ全額で売却できれば、フリーでカリム・ベンゼマ、マルコ・アセンシオ、マリアーノ・ディアスを失い、エデン・アザールを放出したなか、予算が3000万ユーロ（45億円）と大幅に増えることになるため、マドリーにとっては大きな後押しとなる可能性がある」

　久保が移籍すれば、マドリーは財政的な恩恵を受けられるが、その可能性は高くないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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