「鎌田大地がドイツ国籍を取得すれば…」イタリア人記者が大胆誤報!ミラン移籍はEU圏外枠問題で暗雲?

2023年06月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

残り1枠を3人で争う構図か?

ミラン移籍が噂される鎌田。(C)Getty Images

 まさかの報道をしたのが、イタリア人ジャーナリストのアルフレッド・ペドゥーラ記者だ。

 現地時間6月26日、自身の公式サイトで、「ミランのEU圏外枠が埋まりつつある。しかし、鎌田大地がドイツ国籍を取得すれば、この状況が変わるかもしれない。ありえるシナリオだが、依然として複雑だ」と報じた。

 今夏のミランが、海外からEU圏外国籍の選手を獲得できるのはルール上で最大2枠までだ。そんな中、移籍市場のエキスパートである『スカイ・イタリア』のファブリツィオ・ロマーノ記者が同日、イングランド代表MFのルベン・ロフタス=チークの移籍でミランとチェルシーが合意したと報道。移籍金は1600万ユーロ(約24億円)+ボーナス400万ユーロ(約6億円)で、本人もミラン移籍を了承しているという。
 
 2020年にイギリスがEUを離脱しているため、イングランド代表のロフタス=チークはミランのEU圏外枠の1つを埋める。しかし、ここ数週間でとりわけ2列目で取り沙汰されている新戦力候補は、日本代表の鎌田をはじめ、ナイジェリア代表のサムエル・チェクウェゼ(ビジャレアル)、トルコ代表のアルダ・ギュレル(フェネルバフチェ)、アメリカ代表のクリスティアン・プリシック(チェルシー)、アルゼンチン代表のルカ・ロメロ(ラツィオ)など、非EU国籍の選手ばかりなのだ。

 このうちプリシックはクロアチア、ロメロはスペインとの二重国籍のため、登録枠の面で問題はない。しかし、鎌田、チェクウェゼ、アルダ・ギュレルという3人のうち、獲得できるのは1人だけだ。ミランは早くから基本合意に達した鎌田はもちろん、チェクウェゼとアルダ・ギュレルに関してもかなり本気で獲得に向かっていると報じられている。

 こうしたケースでは、既存選手なり新戦力なりが新たな国籍を取得して登録枠を空けるケースが欧州クラブだと少なくない。欧州、南米、アフリカは移民や混血が多いうえ、国によっては一定期間の居住で当該国のパスポートが発行されることもある。アルゼンチン代表のリオネル・メッシとブラジル代表のヴィニシウス・ジュニオールはスペイン、アルゼンチン代表のパウロ・ディバラはイタリアとの二重国籍だ。

 それゆえペドゥーラ記者は、ブンデスリーガで5年過ごした鎌田もドイツ国籍が取得できる可能性があると思ったのだろう。しかしご存じのとおり、日本だと22歳以上は二重国籍が法律上で認められていない。完全なる誤報だ。

 しかしいずれにしても、ミランのEU圏外枠は事実上で残り1つ。鎌田は早くにミランと基本合意に達しながら、代理人の登録関係の問題でサインが先延ばしされていると報道されている。今のところは話が完全に破談したようには見えないが、移籍市場はまさに「一寸先は闇」の世界だ。仮にチェクウェゼかアルダ・ギュレルの交渉が進めば、鎌田のミラン移籍が消滅しても不思議はない。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

前園真聖も絶句! 伝説のサウジ戦前夜、西野監督はまさかの連ドラ最終話を鑑賞「まあ、観たなぁ...」

ベンゼマ、カンテに続き旗手怜央? サウジクラブが"ロジャースの宝"に関心と報道「金銭面を考えるとノーと言うのは難しいかも」

「えげつない、まじでえぐい」槙野智章が現役時代に驚嘆したチームメイトは?「ボールに手紙が付いてるもん」
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事