【マンチェスター・シティ|冬の補強動向】覇権奪回の切り札としてヴァーディーを狙う。逸材A・ゴメスの引き抜きも?

2016年01月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

CFはアグエロ不在時に大きく戦力値を落とす。

今シーズン前半戦で一気に名を揚げたヴァーディー。決定力の高さは折り紙付きで、獲得できればCFのアグエロ依存を解消しうる。(C)Getty Images

 1月でプライオリティーがもっとも高い補強箇所は、セルヒオ・アグエロ不在時に大きく戦力値を落とすCFだ。
 
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 二番手のウィルフリード・ボニは、インテンシティーの高い試合で存在感が希薄になる。時間とスペースがない状況では、ポストワーク、フィニッシュワークの質が大きく落ちるのだ。
 
 逸材ケレチ・イヘアナチョの台頭は朗報ながら、まだ18歳の若武者に多くは望めない。故障のリスクがつきまとうアグエロが再び離脱するような事態に陥れば、プレミアリーグの覇権奪回、そしてチャンピオンズ・リーグでの上位進出という目標達成に黄信号が灯るだろう。
 
 新戦力の候補に挙がるのは、11試合連続ゴールのプレミア新記録を打ち立てたジェイミー・ヴァーディーだ。チャンピオンズ・リーグ出場権を争うライバルの大黒柱だけに獲得困難なターゲットながら、年末年始に2分け1敗と調子を落としたレスターが、1月にこのまま急降下していくような展開になれば、交渉の余地は生まれるだろう。
 
 次善のターゲットが、マルセイユで爆発中のミチ・バチュアイだ。パワーと闘争心、ゴール前での勝負強さが光る22歳にとって、ヴァンサン・コンパニやケビン・デ・ブルイネといった同胞の存在は魅力だろう。
 
 喫緊の補強ポイントではないものの、獲得リストの上位に名前があるのは、バレンシアのMFアンドレ・ゴメス。188センチの長身ながら足もとのテクニックがあり、中盤の底でしっかり捌けるうえ、みずから持ち込んでのミドルやラストパスなど多彩な武器を持つ。
 
 まだ22歳と伸びしろも十分で、本格的に殻を突き破れば5月に33歳を迎えるトゥーレ・ヤヤの後継者にもなりうる逸材だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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