「遠く、遠くなってる」三ツ沢での誓いから2年、遠藤渓太が日本代表との距離感を語る。久保建英と明確に差を感じた瞬間も

2023年06月27日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「軽々しく『行けますよ』なんて言える場所じゃない」

2021年6月。ウニオンへ完全移籍に切り替えた遠藤は、三ッ沢で古巣マリノスのサポーターに海外での活躍を誓った。(C)SOCCER DIGEST

 遠藤渓太は、横浜F・マリノスのユースから昇格して迎えたプロ1年目から、リーグ戦23試合に出場するなど、若くして才能を発揮。2019年のE-1選手権でA代表デビューも果たし、東京五輪の中心選手として活躍が期待された。

【動画】自陣から衝撃の爆走!遠藤渓太のキャリアベストゴール

 しかし、2020年夏のウニオン・ベルリン移籍以降、思うように結果を残せず。同世代で苦楽を共にしてきた堂安律や三好康児が名を連ねた一方で、遠藤は東京五輪のメンバー入りから落選。日の丸からは長らく遠ざかっている。

 ウニオンへ完全移籍に切り替えた際、一時帰国していた横浜のホープは、慣れ親しんだ三ツ沢のピッチで「オリンピックに選ばれなかったこともあって、『次はA代表だ。ワールドカップを目ざそう』と言われますが、僕自身まだまだその土俵に立てているとは思っていない」と口にしていた。

 それから2年、自身の立ち位置に変化はあるのか。

「(日本代表は)距離感的には遠く、遠くなってますね。それはもちろん自分でも分かるし、やっぱり結果を残した人間しかいけない世界だと思います。 そこを諦めることはないので、そこを目ざすために自分のサッカーを地に足つけてやっていければ」
 
 堂安、久保建英、三笘薫、板倉滉ら、今日のA代表では東京五輪世代が中心となっている。

「刺激は受けます。みんなちゃんと試合に出て結果を残して、代表でプレーして、そこは刺激になります。今、海外でやってる選手が多いじゃないですか。海外でやってて、 チームで試合に出て活躍してる選手は、本当にリスペクトしています。

 結果を残して、ああやって代表で活躍するみんなを見るのは本当に刺激をもらえますけど、もちろん悔しさもあります。でも彼らも相当の努力をして、あそこに立ってプレーしているので、僕は彼ら以上のものを、自分自身がもっと変わって、もっと考え方を変えていかないと届かない世界。軽々しく、『行けますよ』なんて言える場所じゃないです」

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!

次ページ三笘は「1個どころじゃない。レベルが違う」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事