「課題だらけ。原因は全部自分」今季は独2部でプレー、遠藤渓太が海外挑戦3年を振り返る。注目の去就は?「このまま終わったら負け」

2023年06月26日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「今まで分からなかった感情を抱くようになりました」

ドイツに渡って3年。遠藤渓太の「今」を尋ねた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

「一切逃げるつもりはないし、どんな壁に当たっても泥水すすってでも何かを掴んでこようと思っています。横浜F・マリノスの誇りを胸にドイツで頑張ってきます!行ってきます!」

 2020年の夏、遠藤渓太がそう言い残し、ウニオン・ベルリンへ渡ってから早3年――。

 ウニオンではなかなか出場機会を掴めず、2022-23シーズンは同じドイツでも2部のブラウンシュバイクにレンタル移籍した。しかし、リーグ戦18試合(先発は11試合)で0ゴール・1アシスト。新天地でも思うような結果を残せなかった。

 自身の海外挑戦をどう捉えているのか。25歳となった遠藤に尋ねた。

――◆――◆――

――海外挑戦をスタートさせて3年が経ちました。実際にプレーしてみてどう感じていますか。

「課題だらけです。 そこまで試合にも絡めなかったのは事実ですし。原因は何かと言われたら 、全部自分にある。去年ドイツ2部に移籍したあとも、そこまで目立った活躍はできなかったですし、途中ベンチ外とかも4、5試合ぐらい経験しました。そういった部分も含めて、難しいシーズンではあったのかなと思います。

 やっぱりドイツ1部は、まず試合に出るための競争がすごく激しくて、ウニオン自体もすごく良いチームで。そのなかでも最初のシーズンは何回かチャンスはもらってて、そこで結果を残し続けることが自分に必要だったのかな」

【動画】自陣から衝撃の爆走!遠藤渓太のキャリアベストゴール
 
――あえて、ここまでのキャリアに点数をつけるとしたら何点になりますか。少なからず手応えを感じている部分があるのか、それとも全くなのか。

「両方感じているなと思いますね。プロに入ってからは、正直プレー機会に困ることはなかったというか。ありがたいことに試合で使ってもらって。試合に出られない時期も、プロ2年目にちょっとありましたけど、若い選手の中では試合に出させてもらってて。

 海外に来てからそれが逆転して、出られない時期が続いて、今まで分からなかった感情を抱くようになりました。やっぱり、苦しくなってから、立ち回りって大変だなと思いましたね。上手くいってる時は何事もポジティブになって上手くいくけど、海外では上手くいかない時にどう立ち回れるかがすごく試されてるなと」

――海外挑戦自体は、良かったと捉えていますか。

「今のままじゃ良かったとは言えないので。やっぱり行けるとこまでチャレンジして、それで自分の中で満足いくじゃないですけど、結果をちゃんと得たうえで終われれば、それはそうですね、満足になるかもしれないですよね」

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