ナポリはキム・ミンジェの退団が濃厚と言われている。７月前半に有効な契約解除条項が設定されている韓国代表DFは、バイエルン移籍が有力視されているところだ。

　2022－23シーズンのセリエAで最優秀DFに選ばれたキムの後釜を見つけるのは、新王者ナポリにとっても容易ではない。複数の候補の名前が騒がれており、そのひとりが日本代表の板倉滉だ。

　ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、先日から日本人選手獲得の意向を公言してきた。キムの成功で、新たなマーケットでのブランド力向上につながるうま味を実感したと言われる。

　ただもちろん、イタリアにおいて板倉は決してビッグネームとは言えない存在だ。ナポリのサポーターはまず、板倉がどういう選手か知りたいところだろう。

　かつて日本代表でアルベルト・ザッケローニ監督のコーチングスタッフを務めたエウジェニオ・アルバレッラ氏の言葉は、その参考となるかもしれない。
 

　イタリアのメディア『Calcio Napoli 24』が報じたところによると、アルバレッラ氏は『Radio Kiss Kiss Napoli』で、かつてボローニャでプレーし、現在アーセナルに所属する冨安健洋の名前を出して板倉について言及している。

「イタクラ？ トミヤスと比較できるかもしれない。イタリアではボローニャですでに見たとおりだ。だから、十分に良い選手だよ」

　アーセナルではこの１年半、度重なる負傷に苦しめられてきた冨安だが、ボローニャ時代は最終ラインのあらゆるポジションを高いレベルでこなし、高い評価を受けていた。それだけに、冨安との比較は板倉への期待につながるかもしれない。

　だがもちろん、すべては移籍が実現するかどうかだ。リュディ・ガルシア新監督が就任し、新体制となったナポリの動きに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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