【マンチェスター・ユナイテッド|冬の補強動向】指揮官の去就に関わらず補強ポイントは明白だ。CFは武藤もターゲットに

2016年01月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ウイングは夏にも狙ったF・アンデルソンに再挑戦する。

マンチェスター・Uからマインツへの打診は、すでに武藤本人が認めている。1月中の交渉成立はあるのか、注目が集まる。(C)Getty Images

 2015年12月26日のストーク戦(プレミアリーグ18節)で0-2の完敗を喫し、実に54年ぶりとなる公式戦4連敗を喫したマンチェスター・ユナイテッド。ルイス・ファン・ハール政権はもはや風前の灯で、英メディアは連日のごとく後任人事と冬の獲得候補を取り上げ、報道合戦が過熱している。
 
 とはいえ、指揮官の去就に関わらず、ユナイテッドの今冬の補強ポイントは明白。CF、ウイング、そして左SBの即戦力確保だ。

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 ウェイン・ルーニーが不調でアントニー・マルシアルに負荷がかかっているCFは、ストークで好調を維持するボージャン・クルキッチの引き抜きを最優先にトライ中だが、実現はやや厳しい。サウサンプトンのサディオ・マネ、あるいはマインツの武藤嘉紀のどちらかの釣り上げが現実的で、いずれも1000~1500万ポンド(約17~26億円)の資金を用意している。
 
 新戦力メンフィス・デパイが期待を裏切るウイングは、夏にも狙ったフェリペ・アンデルソン(ラツィオ)がトップターゲット。本人は以前からプレミアリーグでのプレーを切望しており、2000万ポンド(約34億円)の提示額で折り合いがつけば、1月の入団が十分にあり得る。マット・リッチー(ボーンマス)の動向にも注視しており、ウイングは二枚獲りがあるかもしれない。
 
 ルーク・ショーが長欠中でマルコス・ロホに安定感がない左SBも、緊急性の高い補強箇所だ。リカルド・ロドリゲス(ヴォルフスブルク)とホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア)に熱視線を送るが、両選手とも競合相手が多く、所属クラブのガードが固い。お得意の札束攻勢で3000万ポンド(約51億円)を超えるビッグオファーを提示できれば、可能性はグッと高まるが――。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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