「キーパーの醍醐味」武南の守護神・前島拓実、埼玉決勝で“超ロングシュート”を弾いたセーブに自信!本大会への決意は?【総体予選】

2023年06月18日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ボールの軌道を見て、ゴールの位置を把握して」

武南への熱い気持ちを語った主将の前島。写真:鈴木颯太朗

 武南は、6月18日に行なわれた令和5年度・全国高校総体(インターハイ)・男子サッカーの埼玉県予選決勝で、浦和南と対戦。前半10分に松原史季が先制点を決めると、同16分に川上旺祐、26分に松原、後半26分に戸上和貴が加点して、4-0で大勝した。

 9年ぶり21回目の本大会出場を決めた一戦で、最後の砦として完封勝利に貢献したのがGK前島拓実だ。前半から安定したセービングを見せ、大差となり浦和南がロングスローなどを駆使して攻め込んできた終盤も、ゴールを割らせなかった。

 なかでも、後半40+1分には、相手GK金悠聖がハーフウェーライン手前から放った枠を捉える"超ロングシュート"にも見事に対応。ゴール左上隅を急襲したボールを、冷静に弾き出した。

 試合後に取材に応じた前島は、そのプレーについて語った。

「あの場面になった瞬間に、いろんなことを予測して。『この辺に落ちてくるのかな』とか、『シュートも来る』とか思った。(相手GKが)蹴った瞬間に、ボールの伸び具合で『ゴールに向かってくる』と思っていたので、冷静にボールの軌道を見て、ゴールの位置を把握して、対応できた」

 そして、「ああいう所で決めるのがキーパー。キーパーの醍醐味でもある。チームを救えるポジションなので」と胸を張った。
 
 チームのキャプテンを務める守護神は、名門・武南でプレーする喜びを、こう語る。

「小学校、中学校の頃から、高校サッカーにすごく憧れを持っていて。武南に対する想いは強いし、このユニホームを着て戦える喜びや誇り、責任を感じながらプレーしている。武南を背負って戦う気持ちがすごく強い」

 取材中に、武南への熱い思いや、応援してくれる人たちへの感謝を、繰り返し語った前島。本大会への決意も力強く述べた。

「やるからには勝ちに行くし、もちろん全国優勝も見据えて、これからトレーニングに励んでいきたい。改めて感じたのは、応援してくれている人がたくさんいること。そういう所は非常に力になったし、感謝しているので、その気持ちを絶対に忘れないように、結果を出して喜ばせられるような、盛り上げられるような試合をして、武南を作っていきたい」

 前島主将が率いる武南は、7月29日に始まる本大会で全国各地域の予選を勝ち抜いた強豪校に挑む。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【出場校一覧】2023年度インターハイの代表校を総チェック!

【画像】帝京、国見、鹿実、市船… 強豪校別 歴代ベストイレブン!

【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新18代目の凛美まで「歴代応援マネージャー」を一挙公開! 
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事