“韓国の至宝”イ・ガンイン、パリSG合意報道の裏に大物代理人の影? バレンシアの元副会長が手法を糾弾!「クラブの利益を損なう行為だ」

2023年06月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

イ・ガンインの移籍でメンデスに多額の手数料が…

22-23シーズンはマジョルカで、公式戦39試合に出場して6ゴール・6アシストをマークしたイ・ガンイン。(C)Getty Images

"韓国の至宝"イ・ガンインとパリ・サンジェルマンの合意に関する報道を受けて、ある大物代理人を糾弾した記事が、大きな話題を呼んでいる。

 その発端となったのが、バレンシアの元副会長でマレア・バレンシアニスタ(クラブの財産、利益を擁護する団体)の広報担当を務めるミゲル・ソリオがスペインメディアに送ったとされる文章だ。

 スペインメディアの『SUPERDEPORTE』によれば、ソリオはイ・ガンインのパリSG移籍で大物代理人のジョルジュ・メンデスに多額の手数料が支払われる点を激しく批判しているという。

 21年8月にイ・ガンインがバレンシアからフリーでマジョルカに移籍する際に、選手の保有権はメンデスとマジョルカがそれぞれ50パーセントずつ保有することとなり、マジョルカからメンデスに仲介手数料として500万ユーロ(約7億円)が支払われている。

 さらに同選手に1700万ユーロ以上のオファーが届いた場合、退団できるという条項を契約に盛り込んでいて、メンデスとマジョルカの双方に手数料が入ってくる仕組みになっていると言う。

 最低でもマジョルカ側に350万ユーロ(約4億9000万円)、メンデス側に850万ユーロ(約11億9000万円)が移籍金から分配されるというのだ。
 

 ソリオ曰く、これはバレンシアでクラブ会長のピーター・リムとメンデスが何度も行なってきた手法で、クラブの利益を損なう行為だと強く非難している。

 その一例として、現セビージャのラファ・ミルのケースを挙げた。18年1月にメンデスが代理人を務めるアカデミー出身の期待のCFで当時20歳のミルを、4年半契約の200万ユーロ(約2億8000万円)で自身の影響力が強いウォルバーハンプトンへと移籍させ、契約満了となる1シーズン前の21年8月に1200万ユーロ(約16億8000万円)でセビージャへと売却したのだ。

 この移籍に関してもソリオは、メンデスが多額の手数料を得たと見ていて、ここ数年間のメンデスが関わった移籍や契約更新などで受け取った金額を調べるべきだと主張している。

 25年6月までマジョルカとの契約が残っているイ・ガンインが、パリSGへ移籍するためにはクラブ間の交渉が残っている。パリSGの提示額は2000万ユーロ(約28億円)前後と言われているだけに、メンデスが受け取る手数料はさらに増える計算となる。

どのような結末を迎えるのか。今後も展開から目が離せない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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