豪快ヘッドで先制弾。充実ぶりを示した谷口彰悟に訊いた海外挑戦後の初の代表戦で感じた自身の変化とは

2023年06月16日 本田健介(サッカーダイジェスト)

クリーンシートにも貢献

CBで先発した谷口。開始早々に先制ゴールも奪った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本 6-0 エルサルバドル/6月15日/豊田スタジアム

 6月15日、豊田スタジアムでのエルサルバドル戦に、6-0と快勝を収めた日本代表で、その口火を切ったのが開始55秒でセットプレーからヘッドで先制点を決めた谷口彰悟だった。

 この日は板倉滉とCBコンビを組んだ谷口は、立ち上がりすぐに退場者を出したエルサルバドルを押し込む展開のなか、板倉らとともに高いリスクマネジメントを発揮し、力強く相手の攻撃を芽を摘んでみせた。
 
 谷口といえば、昨年末のカタール・ワールドカップに初出場し、大会後には31歳にして初の海外挑戦を選択。川崎からカタールのアル・ラーヤンへ移籍を果たしていた。

 その後、今年3月の"第二次森保体制"の初陣となる2試合には招集されなかったとはいえ、今シリーズで代表復帰。「代表はいつ呼んでもらえても誇り高い仕事だなと感じています。このエンブレムを付ける以上は、日本代表としてプライドを持ってしっかりプレーをしていきたいです」と意気込みを口にしつつ、海外で得たモノに関しては、「どれくらい成長できているか、確かめられる試合になると思います」とも語っていた。

 そのエルサルバドル戦を終え、異国の地でのプレーが自身の進化にどのようにつながっていると感じたのか。「いやーどうですかね」と迷いながらこう話してくれた。

「自分の力の出し方、自分の特長はこれだというのを持ちながらやれるようによりなったので、良い意味で頭のなかを整理できているのかなと、それはあるかなと思いますね。

 久々に代表のユニホームを着てピッチに立ちましたが、もちろん緊張感もありましたし、プレッシャーもありましたが、それ以上の動揺はなかったですし、どしっとピッチ上に立てたのでそういうところは変わったのかなと。頭の整理はできていると思います」

 海外で生き抜いていくために、より自身の強みであるビルドアップ能力や考え抜いた粘り強い守備を追求する日々。それがより谷口を洗練させ、久々の代表戦でも存在感を示すプレーにつながったのだろう。今後のさらなる進化も楽しみである。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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