周囲を意識しながらフィニッシュにも絡む
勝利に大いに貢献した旗手。持ち味を示した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
[キリンチャレンジカップ]日本 6-0 エルサルバドル/6月15日/豊田スタジアム
6月15日、日本代表はキリンチャレンジカップとして豊田スタジアムでエルサルバドルと対戦し、6-0で勝利を収めた。
この一戦に並々ならぬ思いで臨んだのが、昨年9月のドイツ遠征以来の代表復帰となった旗手怜央だ。
担ったのは4-1-4-1の得意とするインサイドハーフ。何より光ったのは攻守で気を利かせたサッカーIQの高いプレーであり、運動量豊富にピッチを駆け回り、フィニッシュにも大いに絡んだ。加えて状況によってはプレースキッカーも担当。まさに質も伴った無尽蔵とも言えるパフォーマンスであったが、本人に訊けば「いや、きつかったすよ」と周囲を笑わせる。
それでもこの一戦で持ち味を示さなければ次はないという覚悟があったという。それはセルティックで活躍する一方で、昨年末のカタール・ワールドカップではメンバーに入れず、その後も選外が続いた現状への危機感の表われだったのだろう。
「まずチャンスをもらえて感謝しています。ただ、そこで持ち味を生かせないなら、良さを出せないなら自分のいる価値はないと思っていました。そういった意味ではゴールやアシストは残せなかったですが、自分の良さは出せたと思います」
6月15日、日本代表はキリンチャレンジカップとして豊田スタジアムでエルサルバドルと対戦し、6-0で勝利を収めた。
この一戦に並々ならぬ思いで臨んだのが、昨年9月のドイツ遠征以来の代表復帰となった旗手怜央だ。
担ったのは4-1-4-1の得意とするインサイドハーフ。何より光ったのは攻守で気を利かせたサッカーIQの高いプレーであり、運動量豊富にピッチを駆け回り、フィニッシュにも大いに絡んだ。加えて状況によってはプレースキッカーも担当。まさに質も伴った無尽蔵とも言えるパフォーマンスであったが、本人に訊けば「いや、きつかったすよ」と周囲を笑わせる。
それでもこの一戦で持ち味を示さなければ次はないという覚悟があったという。それはセルティックで活躍する一方で、昨年末のカタール・ワールドカップではメンバーに入れず、その後も選外が続いた現状への危機感の表われだったのだろう。
「まずチャンスをもらえて感謝しています。ただ、そこで持ち味を生かせないなら、良さを出せないなら自分のいる価値はないと思っていました。そういった意味ではゴールやアシストは残せなかったですが、自分の良さは出せたと思います」
その想いがあったからこそ、試合中も折れそうな心を歯を食いしばって耐えた。
「一回きついなと思ったシーンもありましたが、そこで切らしてしまうと自分の良さはなくなっちゃうので、そこでもう一回走る意味がありました。でも走ると言っても、ただ走るだけでなく、ここぞというところでの体力の使い方。ヒデくん(守田英正)らを見ているとそういう部分で守備のところは上手いと思いますし、同じようなところで生きていく必要はないのかもしれないですけど、そういうところをできればもっと良さは出せるはずなので、試合中でも学ぼうと感じました」
さらに意識したのは、周囲とのバランス、絡み方だ。
「ヒデくんがワンアンカーで、僕と(堂安)律がインサイドだったので、律はけっこうボールを持てて自分でいける選手なので、そこの動きを見つつ、自分の良さはゴール前にいくところなので、ビルドアップで下がる下がらないはヒデくんと話しながらも、自分の良さを出すために前に行くという部分はずっと話していました。あとは左の(SBの森下)龍矢だったり、(ウイングの三笘)薫が持った時にニアゾーンや斜めの位置に入るというのは、常に意識はしていたので、そういうところは話しながら自分の良さは出せたと思います」
守田、三笘、さらに両CBの谷口彰悟、板倉滉ら元川崎勢に囲まれてプレーできたのも大きかったはずだが、逆に「その選手たちがいたからこそ、自分の役割をできなかったら、自分の価値はない」とプレッシャーをかけていたという。
本人が話すように、チャンスがありながらゴールやアシストは記録できなかった。相手が試合立ち上がりに10人になった影響もあっただろう。それでもエルサルバドル戦で見せたパフォーマンスは、これぞ旗手怜央と言えるもので、称賛されるべき活躍だった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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「一回きついなと思ったシーンもありましたが、そこで切らしてしまうと自分の良さはなくなっちゃうので、そこでもう一回走る意味がありました。でも走ると言っても、ただ走るだけでなく、ここぞというところでの体力の使い方。ヒデくん(守田英正)らを見ているとそういう部分で守備のところは上手いと思いますし、同じようなところで生きていく必要はないのかもしれないですけど、そういうところをできればもっと良さは出せるはずなので、試合中でも学ぼうと感じました」
さらに意識したのは、周囲とのバランス、絡み方だ。
「ヒデくんがワンアンカーで、僕と(堂安)律がインサイドだったので、律はけっこうボールを持てて自分でいける選手なので、そこの動きを見つつ、自分の良さはゴール前にいくところなので、ビルドアップで下がる下がらないはヒデくんと話しながらも、自分の良さを出すために前に行くという部分はずっと話していました。あとは左の(SBの森下)龍矢だったり、(ウイングの三笘)薫が持った時にニアゾーンや斜めの位置に入るというのは、常に意識はしていたので、そういうところは話しながら自分の良さは出せたと思います」
守田、三笘、さらに両CBの谷口彰悟、板倉滉ら元川崎勢に囲まれてプレーできたのも大きかったはずだが、逆に「その選手たちがいたからこそ、自分の役割をできなかったら、自分の価値はない」とプレッシャーをかけていたという。
本人が話すように、チャンスがありながらゴールやアシストは記録できなかった。相手が試合立ち上がりに10人になった影響もあっただろう。それでもエルサルバドル戦で見せたパフォーマンスは、これぞ旗手怜央と言えるもので、称賛されるべき活躍だった。
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