鎌田と伊東は揃って出番なし。「試合前に考えていたプランとだいぶ変えた」森保監督の交代策の意図

2023年06月16日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

試合前日合流の伊藤敦を抜擢

森保監督はエルサルバドル戦で鎌田や伊東を使わなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本 6−0 エルサルバドル/6月15日/豊田スタジアム

 エルサルバドルに6−0と大勝したが、もしかすると森保監督にとっては想定外のスコアだったかもしれない。というのも、開始15秒で谷口が先制弾、その後に相手がひとり退場して上田のPK(4分)で2−0とリードすると、25分に久保、44分には堂安が加点して勝利をほぼ決定づけた結果、選手交代に影響が出たからだ。実際、森保監督は「試合前に考えていたプランとだいぶ変えた」とコメントしている。

「そもそも経験の浅い選手の投入は考えていましたが、勝っている時、勝ちにいかなければいけない時、追いかける展開でそれぞれのプランがありました。ただ、選手の頑張りがあって試合の流れが良かったので、より経験の浅い選手を使いました」

 エルサルバドル戦での交代策を振り返れば、後半の頭から4-1-4-1システムの右サイドバックに相馬(菅原に代えて)と中村(三笘に代えて)を投入。65分にはCFに古橋(上田に代えて)、右ウイングに浅野(久保に代えて)、右インサイドハーフに川辺(堂安に代えて)を配置すると、76分、体調不良の川村に代わって追加招集された伊藤敦(守田に代わって)をアンカーに抜擢した(これが代表デビュー)。
 

 おそらく拮抗した展開ならば鎌田や伊東を起用しただろうが、結局、エルサルバドル戦でこのふたりを使わなかった。

 追加招集の伊藤敦が代表チームに合流したのは昨晩。「ホテルに着いたらみんなが練習から帰ってくるタイミングと一緒ぐらいで。夕食から交流して」という感じで、そんな流れで代表デビューを飾ったのだから少なからず驚きはあった。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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