日本が韓国よりも劣っていた点は? 反町技術委員長がU-20W杯を総括「ボクシングで例えるならライト級の選手は通用しない」

2023年06月14日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「韓国とマッチメイクしてもよかった」

U-20ワールドカップはグループステージ敗退。反町技術委員長は「力強さの部分を改善しないといけない」とコメント。写真:GettyImages

 ウルグアイの優勝で幕を閉じたU-20ワールドカップ。グループステージ敗退に終わった日本の戦いぶりを、反町技術委員長はどう捉えているのか。

「コロナ禍でも頑張って活動していましたが、ヨーロッパ、南米、アフリカなどの国々のほうが一歩も二歩も先に進んでいたなと。アジアの戦いで通用する選手が多い中、Jクラブの理解もあってトップコンディションで初戦を戦う準備をしましたが、世界大会になると物足りない部分があった。

ボクシングで例えるならライト級の選手は通用しないなと。少なくともヘビー級まで行っちゃうと難しいかもしれないけど、ミドル級の力を持たないと。技術的に優れている選手はたくさんいるけど、力強さという点は改善しないといけない」

 グループステージでコロンビアとイスラエルにいずれも逆転負けを喫した「事実はしっかりと受け止めないといけない」という反町技術委員長は、「5人交代ですと、選手層が厚いチームのほうがいろんな状況に対応できる。(日本の)選手層が足りない事実も検証しないといけない」と独自の見解を示していた。

 選手層という点で、反町技術委員長が着目したのは他国の状況だ。

「FIFAの報告でもあったんですけど、南米の選手はほとんど自国のリーグでしのぎをけずっている。日本の場合、トップリーグで(コンスタントに出場している選手の)名前を挙げたら松木(玖生)しか出てこないくらい。そういうところの力量不足、個の力の不足は日本サッカーの今後の課題として少なからずある」
 
 ただ、同じアジアでも韓国は今回のU-20ワールドカップでベスト4に進出している。果たして、韓国よりも日本が劣っていた点は?

「韓国よりもコロナ禍での活動はやってきたけど、本番で連続して出す力はまだ足りないのかもしれない。この世代は韓国とあまりやらなかったんですけど、1回マッチメイクしても良かったかなと。振り返ったなかで、そうした反省点はある。遠くのほうにばかり目が行ってしまったので、アジアの戦いにこだわっても良かったかなと。今回グループステージを突破したウズベキスタンや韓国などから日本が学ぶべき点はあると思います」

構成●サッカーダイジェスト編集部

【動画】ボールタッチやドリブルが異次元!三笘の日本代表練習に密着

【PHOTO】エルサルバドル・ペルーとの親善試合に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!

【PHOTO】日本代表を応援する麗しき「美女サポーター」たちを一挙紹介!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事