【採点寸評|鹿島】伝統芸とも言える勝ちっぷり。樋口は会心の一発を喜ぶ[J1第17節 鹿島 1-0 湘南]

2023年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

劣勢かと思われた試合で勝点3

【警告】鹿島=D・ピトゥカ(23分) 湘南=小野瀬(12分)、大野(37分)【退場】なし

[J1第17節]鹿島 1-0 湘南/6月11日/県立カシマサッカースタジアム

 Jリーグは6月11日、J1第17節の6試合を各地で開催。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズ対湘南ベルマーレが行なわれ、1-0で鹿島が勝利した。
【PHOTO】鹿島の出場16選手&監督の採点・寸評。関川は決勝弾を導いた陰の功労者。最後まで走り、戦ったピトゥカの際立つタフさに脱帽
 25分、湘南の町野修斗が好位置でのFKで直接狙うが、惜しくもバーに阻まれる。逆に43分、鹿島の樋口雄太が放ったFKはバーを叩いてゴールイン。鹿島が先制に成功する。

 鹿島の1点リードで迎えた後半、81分に鹿島はディエゴ・ピトゥカのシュートが相手のハンドを誘い、PKを獲得する。

 鈴木優磨がキッカーを務め、ソン・ボムグンがストップも、VARオンリーレビューの結果、湘南の選手がPKの前にエリア内に侵入したとして、やり直しに。ただ、鈴木の2本目もソン・ボムグンがしっかりと反応して止めてみせる。

 追加点のチャンスを逃した鹿島だったが、樋口の1点を最後まで守り抜き、完封勝利。4試合ぶりの白星を挙げ、敗れた湘南は10戦未勝利とトンネルを抜け出せなかった。
 
▼鹿島のチーム採点「6.5」
 湘南の出足の良さに後手に回った。ホームの鹿島は完全に試合のペースを握られた。前半のシュートは43分の1本のみ。我慢の時間が続いていたことを物語る。

 だが、その1本が勝敗を分けてしまうのだから、かくもサッカーは不思議なスポーツだ。

 ゴールスコアラーはプレースキックの名手、樋口。右足から放たれたボールはクロスバーの下を叩き、ゴールのなかで弾んだ。「(鹿島に移籍してきて2年目で)初めてカシマスタジアムで、直接FKを決められて嬉しかった」と、会心の一発を喜んだ。

 ボールが動き始めた後半はPKを含め、相手ゴールに迫る回数が格段に増えたが、"ウノ・ゼロ"のままで終了。劣勢かと思われた試合も終わってみれば、きっちりものにする。鹿島の伝統芸とも言える勝ちっぷりを見せつけた。

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】樋口雄太の直接FK弾に湧いた鹿島アントラーズサポーター!

【厳選ショット】樋口雄太の今シーズン初ゴールは圧巻の直接FK弾!|J1第17節 鹿島1-0湘南
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