待望の瞬間だ。

　韓国のK１リーグの蔚山現代は６月10日、第18節で済州ユナイテッドとホームで対戦。５－１の完勝を収めた。

　今季から蔚山に所属する江坂任は、この試合に４－２－３－１のトップ下で先発。１点リードで迎えた52分、嬉しい移籍後初ゴールを決める。

　右サイドからのクロスにファーで反応。豪快なダイビングヘッドでネットを揺らした。
【動画】豪快ダイビングヘッド！ 蔚山の江坂任が待望のKリーグ初ゴール！
　現地メディア『スポータルコリア』によれば、日本人アタッカーはチームメイトに感謝し、自らのプレーにも一定の満足感を得たようだ。

「ウム・ウォンサンのクロスは完璧だった。ありがとう。ウォンサンもいつも試合に出ていたけど、活躍できず苦労していた。今日は２人で良い姿を見せられた。自分もチームもプラスになる」

　得点後に、江坂はホン・ミョンボ監督のもとへ行き、熱い抱擁を交わしたという。

「韓国に来て、辛い時期を過ごしていた。監督が気にかけてくれることが多かったので、恩返しできて良かった」
 

　開幕から出場機会を得た江坂だったが、「怪我でリズムが崩れてしまった」。復調するまでに少なからず時間がかかったようだが、ようやく目に見える結果を出せた。

「今日みたいにチームに貢献できるよう、さらに努力していきたい」

　古巣の浦和は先日、３度目のACL制覇を果たした。昨年に決勝までの道のりで尽力した江坂だが、今は自分のプレーに集中する。

「羨ましいというよりも、ここで過ごす時間が無駄にならないように、大切に過ごすことが重要です」

　首位を走る蔚山でさらなる奮起を誓う31歳の今後に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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