「鎌田大地はYES、ロフタス=チークはNO」大揺れミラン、新強化部門が補強候補を精査して決断!

2023年06月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

マルディーニとマッサーラが解任され…

ミランの新戦力候補に挙がる鎌田(右)とロフタス=チーク(左)。(C)Getty Images

 去就が注目される日本代表MFの鎌田大地は、依然としてミランの新戦力候補のようだ。

 ミランは22-23シーズン終了直後の6月6~7日、テクニカルディレクターのパオロ・マルディーニ、スポーツディレクターのフレデリック・マッサーラの退任を発表。オーナーのジェリー・カルディナーレと補強方針で揉め、事実上の解任と見られている。

 過去3年に渡りチーム強化を担ってきたマルディーニとマッサーラの解任によって、もちろん今夏の補強方針も軌道修正。今後はCEOのジョルジョ・フルラーニ、チーフスカウトのジョフレー・モンカダが中心となって、選手売買をしていくと伝えられている。

 マルディーニとマッサーラがここ数か月に渡って進めてきた交渉の1つが、鎌田とルベン・ロフタス=チークの獲得話だ。いずれもミランの内紛により破談になる恐れが伝えられてきたが、移籍市場のエキスパートとして知られる『スカイ・イタリア』のジャンルカ・ディ・マルツィオ記者が運営するサイトは現地時間6月9日、2人に関する最新情報を報じている。
 
 ロフタス=チークは所属するチェルシーと話し合いを進めきたが、「年齢に関する投資の問題により経営陣を説得できなかった」とのこと。2000万ユーロ(約30億円)前後と言われた移籍金は、再販売のチャンスも限られる27歳という年齢に見合わないと判断されたようだ。

 一方で鎌田は今年6月30日でフランクフルトと契約満了を迎えるため、獲得には移籍金が掛からない。この8月5日にはロフタス=チークと同じく27歳になるが、コスト的な問題は少ない。そのためミランのオーナーサイドは獲得にゴーサインを出し、「ここ数日、ミランは最終的な詳細を詰めるため、仲介人であるジュゼッペ・ボッツォと面会した」と同サイトは伝えている。

 鎌田はYES、ロフタス=チークはNO。それがミランの新しい強化部門とオーナーの判断のようだ。ただ、鎌田は代理人の官僚的な問題がまだ残っているとされ、まだ他クラブと契約を結ぶ可能性は残っている。今後の動向に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事