三菱重工浦和レッズレディースは、創設２シーズン目のWEリーグで初優勝。最終節を前に戴冠を決めたチームを支えたひとりが、右サイドバックの遠藤優だ。

　堅実な守備と鋭い縦への突破が武器の遠藤は今シーズン、スタメンに定着し、16試合に出場して２得点をマーク。昨季も19試合で２得点だったが、先発は一度もなかった。

　シーズンを振り返り、遠藤は「私自身、スタメンで出続けるのが初めてなので。優勝できたのは、来シーズンの自信にもつながる」と喜んだ。先発への定着できた要因は何だったのか。25歳DFは、"目標"をキーワードに挙げる。

「目標を明確に作るようになって。その目標に向かってコツコツと積み上げると、自然とスタメンになれたという感じだった。自分がどういう選手になりたいかという、目標を立てるのがすごく大事だと、今シーズン思った」

　目標の内容は、小さなものと大きなもの、両方だったという。
 

「トータルで『合計何点決める』とか、『今日は縦に何回仕掛ける』など。１試合とトータル、大きい目標と小さい目標をコツコツ立てて、それに向かって日々練習していた」

　今後は、さらに大きな目標も持っている。

「今年は女子のワールドカップがあり、来年はオリンピックがあるので。どんどんスタメンで出場して、代表にも入っていきたいなと思っている。次はそこを目標にしたい」

　的確な目標設定と実行力でWEリーグ２代目王者のスタメンに成長した遠藤は、さらなる高みを見据えている。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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