「バルサに帰りたかった。だけど…」なぜメッシは愛する古巣に復帰しなかったのか「事実ではないことで非難されてきた」

2023年06月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「責任を負いたくなかった」

インテル・マイアミ行きを発表したメッシ。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマン退団が決定したリオネル・メッシが6月7日、新天地を発表した。

 スペインの『Mundo Deportivo』紙と『Sport』紙の共同インタビューに応じたメッシは、MLSのインテル・マイアミへ移籍を決断したと発表した。

「マイアミに行くと決めた。まだ完全に決定はしていない。足りないものもあるけど、僕たちは道を歩み続けることにした。もしバルセロナ復帰が実現しなかったら、ヨーロッパを離れ、スポットライトから離れて、家族のことをもっと考えたかったんだ」

「もしバルセロナ復帰が実現しなかったら」と言及したのは、古巣への帰還を最優先に考えていたということだ。では、なぜそのストーリーは実現しなかったのか。

「本当のことを言うと、明らかに(バルサに)帰りたかったし、戻れることにとても興奮していた。だけど、その一方で、自分が経験したこと、退団時に経験したことを考えると、同じ状況には二度と戻りたくなかった」
 
 そう胸中を明かしたメッシは、「自分のこと、家族のことを考えて、自分で決断したいと思った。ラ・リーガはすべてを受け入れ、『復帰しても大丈夫だと言われていた』と聞いたけど、それでもやらなければならないことはたくさんあった」と言葉を続けた。

「(バルセロナが)選手を売却したり、選手の給料を下げたりしなければならなかったと聞いた。本当のところ、僕はそのようなことを経験したくなかったし、そういったことすべてに関係する責任を負いたくなかった」

 35歳のスーパースターは、さらにこう本音をこぼしている。

「バルセロナでのキャリアにおいて、これまでも多くの事実ではないことで非難されておきた。もう少し疲れていて、そのようなことをすべて経験したくなかった。(バルサを)去らなければならなかった時、ラ・リーガは僕と契約するのを受け入れていたが、最終的にはそれができなかった。また同じことが起きるのではないかと心配した」

「バルサを愛していたけど、復帰はできなかった」と苦しい胸の内を語ったメッシ。望まない形で愛するクラブからの退団が決まり、涙を流した2年前に負った心の傷は、癒えていなかったのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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