この２シーズンでアンジェ・ポステコグルーが成し遂げてきたことを考えれば、後を継ぐ指揮官には大きな重圧がかかる。果たしてどんな人物が適任なのだろうか。

　ポステコグルーがトッテナムの監督に就任したため、セルティックは後任を見つけなければならない。スタイルと結果の両面で高く評価された前任者のように成功するのは、容易なことではないだろう。

　地元メディア『Football Scotland』の記者たちは、ポステコグルーに代わる監督候補をリストアップした。ひとりの記者が名前を挙げたのは、横浜F・マリノスでもポステコグルーの後を継いだケビン・マスカットだ。

　マスカットはメルボルン・ヴィクトリーでポステコグルーのアシスタントコーチを務め、ポステコグルーがオーストラリア代表の指揮官に就くと、後を継いで監督に昇格。リーグを制している。

　その後、2021年シーズン途中にも、マスカットはセルティックへ去ったポステコグルーの後任として横浜の指揮官に。開幕から采配を振るった翌年、リーグ優勝を飾ったのは周知のとおりだ。
 

　Football Scotlandの記者は「指導キャリアはポステコグルーの後を追っており、オーストラリアと日本で素晴らしい仕事をした。昨年はリーグ優勝を果たしている」と伝えた。

「（現役時代はレンジャーズでセルティックにとって）悪夢の選手だったかもしれないが、指導者としては素晴らしい。ポステコグルーがグラスゴーでの２年でやってきた仕事を土台にしていくための分別ある選択肢ではないだろうか」

　さらに、記者は「ベルギー（シント＝トロイデン）での数か月は、世界的な混乱の時期（コロナ禍）だったので忘れ去ることができる。それよりも本当に注目すべきは、メルボルンとマリノスでの仕事だ。AリーグとJリーグを制しており、日本でスーパーカップも優勝した」と続けている。

「また、彼は一緒に仕事をしたマエダ（前田大然）のような選手のことを分かっているだろう。この２シーズンの成功とは異なるスタイルになるかもしれない別の監督を連れてくるよりも、同じ軌道でスムーズに保っていくのに役立つはずだ」

　二度あることは三度あるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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