レバやデ・ヨング以上の存在感!2アシストで国立をどよめかしたバルサの16番は何者か?父親はリーガで活躍した…

2023年06月07日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

1年目は公式戦13試合に出場

バルサの全2得点を演出したのがこのトーレだ。写真:鈴木颯太朗

 今季のラ・リーガを制したバルセロナは6月6日、クラブの英雄アンドレス・イニエスタが在籍するヴィッセル神戸と国立競技場でフレンドリーマッチを行ない、2-0で勝利した。

 この試合のマン・オブ・ザ・マッチを選ぶとしたら、左インサイドハーフで先発したバルサの16番、パブロ・トーレではないだろうか。

 開始2分に挨拶代わりにポスト直撃のシュートを放つと、その後も積極的にボールに絡んで好プレーを連発。国立競技場に詰めかけたファンをどよめかす。

 16分に絶妙のスルーパスでフランク・ケシエが決めた先制点をアシストすれば、その3分後にも正確なCKで、エリク・ガルシアのヘッド弾をお膳立てしてみせた。

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 2アシストでMOM級の輝きを放ったトーレとは何者なのか。ラシン・サンタンデールなどで活躍したエステバン・トーレを父に持つ現在20歳のMFは、ラシンの下部組織からトップ昇格を果たして20年10月にトップデビュー。22年3月にバルサと契約を交わし、今季からプレーしている。

 昨年9月7日のチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節のプルゼニ戦でトップデビューを果たすと、6節のプルゼニ戦で初ゴール。ただ、ペドリやガビ、フレンキー・デ・ヨング、フランク・ケシエと多士済々なMF陣の壁を破れず、なかなか出番を得られなかった。終盤にようやくチャンスを与えられたものの、1年目は公式戦13試合(ラ・リーガは8試合)に終わっている。

 フレンドーマッチとはいえ、トーレにとってこの神戸戦はシャビ監督へアピールできる絶好の機会。モチベーションの高さは、キックオフ直後からヒシヒシと伝わってきた。
正直、その存在感はロベルト・レバンドフスキやフレンキー・デ・ヨングといったレギュラー組よりも際立っていた。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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