鹿島が新スタジアムプロジェクトの進捗を報告。鹿嶋市内での建設を視野に、交通渋滞を含めた課題解決方法の調査へ

2023年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

スタジアムの完成に終わりは設けず

鹿島が新スタジアムプロジェクトの進捗を報告した。写真:鈴木颯太朗

 鹿島アントラーズは5月30日、クラブの公式HPを通じて、新スタジアムプロジェクトの進捗を報告した。

 鹿島は2021年10月1日、新スタジアムプロジェクトに関する計画を発表し、2026年までを目途にプロジェクトの方針発表を行うことに。1993年に完成した茨城県立カシマサッカースタジアムは、2002年の日韓ワールドカップに合わせた01年の増改築を経て、クラブのホームスタジアム、そして地域のシンボルとして存在している。

 新スタジアムプロジェクトは、常に進化するプラットフォームとして地域とともに成長を掲げ、イベント開催などが可能な多機能化および周辺開発との連携、また、年数経過や海風による塩害を起因とした施設老朽化の対策として、まちの象徴となる新たなスタジアム建設を目ざすための計画だ。

 新スタジアムプロジェクトは現在、茨城県、ホームタウン5市とも連携しながら、建設に向けた調査や方向性の整理、建設地の検討などを進めている。

 新スタジアムプロジェクトの概要は以下のとおりだ。

・5年後(2026年)を目途に、新スタジアムについての方針を決定
・スタジアムの完成に終わりは設けず、常に進化するプラットフォームとして建築
・イベント開催も実施できる機能を有するなど、周辺開発も進めながら新たなまちのシンボルとして利活用される施設を目ざしていく
 
 また、クラブでは2020年より茨城県、スポーツ庁、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(スポーツ庁から業務委託)と連携して新スタジアム建設に向けた進め方や課題の整理を行なってきた。調査を通じ、新スタジアムプロジェクトを推進するうえでの基本的な考え方として、スタジアムを核とした広域連携の必要性などを2021年までに整理した。

プロジェクトの現状

 2022年5月、新スタジアムプロジェクトの発表を踏まえ、ホームタウン5市に対して新スタジアム建設のための協議を行ない、提案のあったホームタウンとは、茨城県とも連携しながら、候補地での建設実現の可能性や課題整理などを進め、2023年2月25日にホームタウン5市へ計画の進捗報告を実施。報告の概要は以下の通り。

・新スタジアムは鹿嶋市内での建設検討を進める
・広域課題である渋滞問題など、課題解決に向けた検証を進めていく

 今後については、鹿嶋市内での新スタジアム建設を視野に、交通渋滞を含めた課題解決方法の調査などを行ない、建設候補地として正式決定へ向けた準備を進めていく予定だ。

 新スタジアムデザインなどの概要、完成時期に関しては、建設候補地決定後、計画策定を進め、プロジェクトの進捗状況として報告される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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