元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏が、マンチェスター・ユナイテッドのリサンドロ・マルティネスに謝罪した。英紙『Metro』が５月23日付けで伝えている。

　25歳のアルゼンチン代表DFは昨夏、アヤックスで師事していたエリク・テン・ハーフ監督を追うようにしてイングランド屈指の名門に加入。当初は175センチという身長から、適応を疑う声は少なくなかった。キャラガー氏も難色を示した１人で、８月にこう言い放っていた。

「ピッチにいるどの選手よりも本当に小さい。選手たちがどれだけ大きくてパワフルかを考えてみてくれ。ユナイテッドのセットプレーにどんな影響を与えるかだ。もしセンターバックの１人がかなり小さければ、ボックス内での空中戦でもう１人に強く依存する羽目になるので、問題になるかもしれない」

　しかし、マルティネスは周囲の不安をそのプレーで一蹴。ラファエル・ヴァランヌと名コンビを形成し、キャプテンのハリー・マグワイアをベンチに追いやった。チームはカラバオ・カップ制覇を果たし、FAカップも決勝進出。ここまでチャンピオンズリーグ出場圏内の４位につけるリーグ戦でも、失点数を昨季の57に対し、41に留めている。

　この結果を受け、現役時代は自身もDFとして活躍したリバプールのレジェンドは、小さなディフェンスリーダーを今季最大のサプライズプレイヤーと称した。
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「プレミアリーグにやってくる６フィート（約180センチ）以下のセンターバックには問題があると考えるのが普通だ。しかし、彼はその対象ではなかった。

　私はセンターバックの中では背が高くなかったので、試合に出る時は、自分が見つかっていじめられるのではないかと心配したものだ。時には大きなチャレンジやゴールを失ったりもする。しかし、カゼミーロと同じように、マルティネスがチームにいない時は、守備面だけでなく、後方からのプレーなども大きく低下するんだ」

　キャラガー氏はさらに「彼は戦士であり、リーダーだ。チームの屋台骨である点を考えると、彼とカゼミーロ、２人の新加入選手が大きな違いを生み出しているのは確かだ」と伝えると、最後にこう訴えた。

「リサンドロとユナイテッドのファンのみんなには謝る。だから私に絡めて、リサンドロ・マルティネスの件をツイートするのはもうやめてくれ！」

　マルティネスは先月に行なわれたヨーロッパリーグのセビージャ戦で負傷。一足早く今季終了となってしまったが、シーズンの大半で先発を続け、ライバルクラブのOBを唸らせるパフォーマンスを見せつけた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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