「やれる自信…自信!?」今季5点目を挙げたスパルタ斉藤光毅が“森保ジャパン入り”に猛アピール!「常に呼んでほしい」【現地発】

2023年05月14日 中田徹

快調スパルタを左サイドから力強く牽引

フォレンダム戦で先制点を決めた斉藤(右端)。好調をキープしている。(C)Getty Images

 スパルタ・ロッテルダムは現地5月13日、敵地のフォーレンダム戦で1-2の惜敗を喫した。それでも、左ウイングを務めた斉藤光毅は先制弾を奪うなど躍動。その活躍に専門誌『フットボール・インターナショナル』は両チームで最高となる採点8を与えた。

 開始まもない2分、相手DFのクリアに詰めた斉藤のシュートがゴールネットを揺らすも、その前のシーンで味方にオフサイドがあったとして得点は認められず。しかしその3分後、MFナムリのスルーパスを受けた斉藤は相手GKスタンコビッチとの1対1を冷静に制して、チームを1-0のリードに導く。右足アウトフロントのトラップから、右足インフロントのシュートまでの流れが実にスムーズな一撃だった。

「相手DFの間が開いていたので、そこを狙っていたところを、味方(ナムリ)がよく見てくれた。ファーストタッチが上手くいったので、あとは得点を決めるだけでした」

 6試合ぶり、今季5ゴール目を決めた斉藤は、その後も溌剌としたプレーを披露。27分にはFWファン・クローイのスルーパスから再度、GKスタンコビッチと1対1になるビッグチャンスを迎えるも、今度は見事に防がれてしまった。
 
 斉藤に何度もゴール前への侵入を許したばかりか、サイドでも縦に破られたフォーレンダムはたまらず30分に右ウイングバックのアウド・チクを下げ、5バックから4バックにシステム修正。これが功を奏し、フォーレンダムは37分、CKからCBムブヤンバがヘッドでゴールを決め、試合を振り出しに戻す。

 後半に入るとフォーレンダムが決定機の数で上回り、アディショナルタイムにまたもCKからムブヤンバがゴールを奪い、1部残留に大きく近づく勝点3を手中にした。

 スパルタのスタイン監督は「開始30分で追加点を奪って、とどめを刺したかった」と悔んだ。それでもチームは現在6位という上々の順位につけている。
 
 斉藤はフォーレンダム戦をこう振り返る。

「今日は何点か取れると思いました。チームとして波に乗れませんでしたが、個人としては負け試合という感覚ではなかったのですが、負けてしまったので後味は悪い。久しぶりのゴールだったんで、勝って気持ちよく試合を終えたかった。今度は自分が決めて勝てるようにしっかりやっていきたいです」

 今季の斉藤は5ゴール・5アシストと得点関与数を二桁に乗せた。自身にとって、これは初めてのこと。パリ五輪を目ざす代表チームの主軸を担うと目される21歳の俊足アタッカーに、さらなる自信を与えるスタッツだ。

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