自身の成長を支えてくれた人物も
練習場には常に真摯にトレーニングに取り組む瀬古の姿が。居残り練習にも励む(C)SOCCER DIGEST
横浜FCから加入した2022年、川崎での1年目はリーグ戦で13試合(299分)・0ゴール、先発は2試合のみと苦戦した瀬古樹。
しかし今季は4月1日のアウェー・札幌戦で奮闘すると、4月19日のルヴァンカップ・清水戦ではゴールをマーク。中盤で存在感を高める存在になったが、その活躍の背景にはどういったストーリーがあったのか。川崎で注目集める男に迫る第2弾だ。
――◆――◆――
多くの人に支えられている瀬古だが、川崎でも、より感謝している人物がいる。
「このクラブに来てすぐ思ったのは、メンバーに入る入らない関係なく、スタッフが僕らのことをすごく観てくれているなという感覚ですね。
それこそ今年もずっと一緒にやってもらっていますが、ミツさん(戸田光洋コーチ)は練習が終わったあとのフィードバックもそうですし、自主練を一緒にやってくれています。だからやっぱり試合に出られなくても腐っている場合じゃないんですよ。僕は一つひとつの課題に向き合ってやっていくしかなかったですし、ミツさんのトレーニングが今、生きているなと感じますね」
自分を信頼し、支えてくれる人たちがいる、だからこそ試合に絡めない時期が続いたって不貞腐れている暇はない。
しかし今季は4月1日のアウェー・札幌戦で奮闘すると、4月19日のルヴァンカップ・清水戦ではゴールをマーク。中盤で存在感を高める存在になったが、その活躍の背景にはどういったストーリーがあったのか。川崎で注目集める男に迫る第2弾だ。
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多くの人に支えられている瀬古だが、川崎でも、より感謝している人物がいる。
「このクラブに来てすぐ思ったのは、メンバーに入る入らない関係なく、スタッフが僕らのことをすごく観てくれているなという感覚ですね。
それこそ今年もずっと一緒にやってもらっていますが、ミツさん(戸田光洋コーチ)は練習が終わったあとのフィードバックもそうですし、自主練を一緒にやってくれています。だからやっぱり試合に出られなくても腐っている場合じゃないんですよ。僕は一つひとつの課題に向き合ってやっていくしかなかったですし、ミツさんのトレーニングが今、生きているなと感じますね」
自分を信頼し、支えてくれる人たちがいる、だからこそ試合に絡めない時期が続いたって不貞腐れている暇はない。
そんな姿勢が瀬古をさらにパワーアップさせたのだろう、12節の鳥栖戦でリーグ3連勝を達成したチームで、今や瀬古は中盤に欠かせない選手となっている。それでもピッチに立てるようになったからこそ、見えてくる課題もあるようだ。今季はパスワークとともに、動き出した前線の選手をシンプルに生かす、素早い攻撃を見せるようになったチームで、バランス取りも模索する。
「近いところでつないで入っていくことだけがビルドアップではないと思いますし、走っている選手をシンプルに使うのもひとつのビルドアップだと感じます。そういうところを逃さないというのがひとつのポイントかなと。それに僕たちボランチの選手から前に入れなくても後ろからフィードできる選手がフロンターレにはいますし、外から流し込める選手もいるので、そういうところは今年の強みと言いますか、ゴールに迫っていくポイントになっているかなと思います。
ただ、ボールを動かして持てることに関しては、チームとしてプラスでしかないので、つなぐところとシンプルに入れるところのバランス、塩梅ですよね。そこの調整を難しいと思うか、逆に自分が舵を取るくらいの気持ちでボールを強気に動かせるか。
また個人だけの話をすると、フィールドを見てどこがどう空いているかとか、今自分が前に行ったら相手は嫌なのか、逆にボールを持っていたほうが嫌なのか、そこのジャッジをもっと鋭く判断していけば、自分らしさをより表現できるはずですし、チームとしてチャレンジしている部分にも貢献できると思います」
【パート1】なぜ移籍1年目の苦闘から2年目に飛躍できたのか。「腐っているなんてありえない」瀬古樹を押し上げた覚悟と周囲の支え はこちら
「近いところでつないで入っていくことだけがビルドアップではないと思いますし、走っている選手をシンプルに使うのもひとつのビルドアップだと感じます。そういうところを逃さないというのがひとつのポイントかなと。それに僕たちボランチの選手から前に入れなくても後ろからフィードできる選手がフロンターレにはいますし、外から流し込める選手もいるので、そういうところは今年の強みと言いますか、ゴールに迫っていくポイントになっているかなと思います。
ただ、ボールを動かして持てることに関しては、チームとしてプラスでしかないので、つなぐところとシンプルに入れるところのバランス、塩梅ですよね。そこの調整を難しいと思うか、逆に自分が舵を取るくらいの気持ちでボールを強気に動かせるか。
また個人だけの話をすると、フィールドを見てどこがどう空いているかとか、今自分が前に行ったら相手は嫌なのか、逆にボールを持っていたほうが嫌なのか、そこのジャッジをもっと鋭く判断していけば、自分らしさをより表現できるはずですし、チームとしてチャレンジしている部分にも貢献できると思います」
【パート1】なぜ移籍1年目の苦闘から2年目に飛躍できたのか。「腐っているなんてありえない」瀬古樹を押し上げた覚悟と周囲の支え はこちら