「非常に勝ちにこだわったなかで…」今季リーグ戦ホーム初勝利、川崎の鬼木監督が1-0完封を喜ぶ!最後の“時間稼ぎ”については?

2023年05月07日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「中途半端な指示を出すのは、チームにとって方向性が見えない」

鬼木監督は3連勝を果たした選手たちを称えた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第12節]川崎1-0鳥栖/5月7日/等々力陸上競技場

 川崎フロンターレは5月7日にホームでサガン鳥栖と対戦。52分に脇坂泰斗のゴールで先制すると、しっかりと最後までリードを守り抜き、1-0の完封勝利を収めた。

 リーグ戦3連勝を飾った一戦は、川崎にとって今季のリーグ戦で本拠地・等々力陸上競技場での初勝利となった。

 試合後に鬼木達監督は、「Jリーグのホームゲーム、等々力でずっと勝てていなかった。その意味で言うと、今日のゲームは非常に勝ちにこだわったなかで、選手がしっかりと良い結果を出してくれた」と振り返り、以下のように喜んだ。

「連戦、ゴールデンウィークの最後。雨のなかでも、ファン・サポーターの方が多く来てくれたなかで、結果をしっかり出せた。ポジティブに捉えている」

 1点リードで迎えた最終盤では、選手が相手陣内左サイドのコーナー付近でボールをキープして"時間稼ぎ"とも言えるプレーを見せた。これについて指揮官は、自身の指示だったと明かした。
 
「あの時間は、僕も『コーナーで』という指示を出している。(そういう)ゲームの終わらせ方は、たまにやっているので。もう一つは、自分が中途半端な指示を出すのは、チームにとって方向性が見えない。あの時間帯は、ああいう形で『時間を使え』と話した。しっかり応えてくれた」

 手放しで喜んでいるわけではなく、課題も提示した。

「ただ、1点取ったが、まだまだ2点目、3点目とか、自分たちの力からしたら、やっていかないといけないところ。しっかりと、また、トレーニングしていきたい」

 それでも、ゴールデンウィークの連戦を勝ち抜いた選手たちを「雨とか暑さとか、そういう連続だったが、そのなかでも集中を切らさず、特に(直近の)2試合は無失点で抑えられた。本当に選手の成長を感じる」と評価。「また続けていきたい」と前を向いた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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