【クラブW杯】広島及ばず…勝負強さを発揮したリーベルが接戦を制す!

2015年12月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半も一進一退の展開もセットプレーから失点。

広島は浅野、佐藤を途中投入して勝負に出たが及ばなかった。

 クラブワールドカップ準決勝の広島対リーベル・プレートは、12月16日に大阪・長居スタジアムで19時30分にキックオフされた。
 
 広島は1トップにエースの佐藤ではなく、初戦のオークランド・シティ戦で1得点を挙げている皆川を起用。2シャドーにはマゼンベ戦と同様にドウグラス、茶島のコンビが入り、右ウイングに柏、左ウイングに清水が起用された。
 
 一方のリーベル・プレートは元アルゼンチン代表のサビオラがベンチスタート。アラリオとモラの2トップでスタートした。
 
 ともに慎重な立ち上がりを見せた両チームだが、徐々にリーベル・プレートがゲームを支配。ポゼッションで上回り、広島陣内に押し込んでいく。決定機こそないものの、テンポの良いパス回しで広島ゴールに迫る。
 
 なかなか攻撃の糸口を見出せなかった広島も22分に、柏のスルーパスからドウグラスが初めてのエリア内シュート。だがこれは上手くヒットせず、ゴールを脅かすには至らなかった。
 
  しかし、これで硬さが取れたのか、ここから広島が立て続けにチャンスを迎える。25分過ぎに皆川が後方からのフィードに抜け出しGKと1対1に。シュートは打ち切れずチャンスを逸したが、続く30分にはカウンターからドウグラスが抜け出し、皆川へラストパス。しかしこれも皆川の足もとに合わない。
 
 32分、広島は再びカウンターから茶島が最終ラインの裏に抜け出し、最後は鋭い切り返しから右足のシュートを放ったが、GKバロベロの好守に阻まれた。
 
 さらに39分には青山のスルーパスに皆川が反応。右足ハーフボレーはまたもやバロベロの好セーブに遭い、得点はならなかった。

 結局、スコアは動かず、前半を0-0で折り返した。
 
 両チームともに選手交代なく始まった後半は、再びリーベルが立ち上がりに攻勢をかける。48分にはアラリオの折り返しにモラが決定的な場面を迎えるが、シュートはバーの上を越えた。
 
 しかし広島もすぐさま反撃し、カウンターから茶島が左サイドを突破。中央にはノーマークのドウグラスが走り込んでいたが、クロスは敵DFにカットされてしまった。
 
 さらに54分、広島はドウグラスが右サイドをドリブル突破。中央にはまたもフリーの皆川が待ち構えていたが、ドウグラスのクロスは大きくファーサイドへ流れてしまう。
 
 リーベルは56分にポンシオに代えて、元アルゼンチン代表のルイス・ゴンサレス、64分にピスクリチに代えてビウデスを投入。一方の広島は61分、柏に代えてミキッチ、66分に皆川に代えて浅野を投入。互いに両指揮官が動きを見せる。
 
  そして72分、ついに均衡が破れる。リーベルがセットプレーのチャンスを掴むと、ゴール前の混戦からアラリオが頭で押し込み先制。リーベルが1-0でリードした。
 
 広島は76分、茶島に代えて佐藤を投入して勝負に出る。局面での攻防で激しさを見せる広島は、セカンドボールを奪ってからのカウンターに活路を見出そうとするが、リーベルも要所でしっかりと身体を寄せてゴールに鍵をかける。終了間際の浅野のヘディングシュートも力なく枠を捉えきれず。
 
 結局、試合は1-0でリーベルが勝利。12月20日に横浜国際競技場で行なわれる決勝に駒を進めた。広島は決勝戦の前に行なわれる3位決定戦に回る。

【PHOTOハイライト】広島 0-1 リーベル
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