「キャリア最悪、無能」「技術的にひどい」モウリーニョが主審を酷評!敵将はローマを非難「今日ほど相手ベンチが抗議するのを見たことがない」

2023年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最後の20分は仕事するのをやめた。そうでないと…」

主審を酷評したモウリーニョ。(C)Getty Images

 チャンピオンズリーグ出場権を争ううえで、ドローに終わったことは痛手だ。だが、ポイントを落としたことが怒りの理由ではないという。

 ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が5月3日、セリエA第33節のモンツァ戦の試合後、ダニエレ・キッフィ主審を酷評した。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』などが報じている。

 負傷や出場停止で多くの選手が不在のなか、ローマはステファン・エル・シャーラウィのゴールで先制。だが、同点弾を許すと、後半にはエル・シャーラウィが負傷交代を余儀なくされる。さらに終了間際には、メフメト・ゼキ・チェリクが2枚目のカードを出されて退場となった。

 ローマはミラン、アタランタと並ぶ58ポイントで、4位インテルに2差をつけられた。そのインテルと対戦する次節に向け、人員不足のなかさらに退場者を出したことも痛手だ。

 試合後、モウリーニョは「キャリアで出会った中で最悪のレフェリー」とキッフィ主審を批判。「結果に大きく影響したわけではない」としたうえで、「だが無能だ」と断じている。

「技術的にひどい。共感がない。誰とも関係をつくろうとしない。96分に死ぬほど疲れていたから滑ってしまった選手(チェリク)にレッドカードを出す。ほかのチームには、こういう審判は嫌と言う力がある。ローマにはない。言う気がないようなときすらある。ローマはこういう面でも成長しなければいけない」

【動画】「滑ってしまっただけ」モウリーニョが激怒した退場判定
 さらに、モウリーニョは「最後の20分は仕事するのをやめた。そうでないと、レッドカードを出されると分かっていたからだ。彼のときにいつも起きることだよ」と続けた。

「今夜はマイクをつけてピッチに行ったと明かしておくよ。自分を守ったのさ。とにかく、私が黙っていたのは、インテルのようなスーパーチームとの対戦で、数少ない私の選手たちとピッチに向かいたかったからだ。だから終盤は立ち去った。見たくなかったんだ」

 これに対し、モンツァのラッファエッレ・パッラディーノ監督は、「私は最高の主審のひとりだと思う。何も間違えなかった。私が立腹したのはむしろ第4審判だ」と主張。ローマ陣営の審判団に対する姿勢を非難している。

「今日ほど相手ベンチが抗議するのを見たことはない。スキャンダラスだった。ピッチで起きていたこと以上に彼らのことにエネルギーを払ったよ」

 ヨーロッパリーグでベスト4に勝ち進み、シーズン終盤戦の厳しい戦いのなか、モウリーニョ監督はたびたび層の薄さをクラブに訴えている。今季終了後の進退も注目されている指揮官だけに、残り1か月のモウリーニョの動向にも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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