香川とまったく同じパターン?ドルトムントがマンUで輝きを失ったウインガーに救いの手を差し伸べる可能性

2023年05月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

香川は復帰後に「ファンタスティック4」を形成

2021-22シーズン以来のドルトムント復帰説が浮上しているマンUのサンチョ。(C)Getty Images

 ドルトムントがふたたび救いの手を差し伸べるかもしれない。かつてメガクラブの壁にぶち当たったヌリ・シャヒンやマリオ・ゲッツェらに声をかけ、古巣復帰を決断させたドイツの雄はいま、マンチェスター・ユナイテッドのウインガーに目を向けているようだ。そう、2020-21シーズンまでドルトムントに所属したジェイドン・サンチョだ。

 ドイツ紙『ビルト』によると、ドルトムントのゼバスティアン・ケールSDが水面下でマンチェスター・ユナイテッドの関係者と接触済み。また、『南ドイツ新聞』はサンチョ自身がレンタルでのドルトムント復帰を希望と報じ、複数の英国メディアは「今夏にマンUを退団できる」と伝えている。

 2021年7月に移籍金8500万ユーロでマンUに去ったサンチョは、昨年まで「心身ともに問題」(マンUのエリク・テン・ハーフ監督)を抱えていたそうで、特大のポテンシャルを持て余していた。ここにきてスタメン出場の機会が増えているものの、ドルトムント時代のような圧倒的な輝きを放てずにいる。その本人が心機一転を図るため、環境の変化を臨んだとしても不思議はない。
 
 ドルトムントがマンUに売却した選手を再獲得となれば、2014年夏に復帰した香川真司(現セレッソ大阪)とまったく同じパターンになる。香川もマンチェスターで丸2シーズンを過ごした後、古巣でのリスタートに踏み切った。そして、ピエール=エメリク・オーバメヤン、ヘンリク・ムヒタリアン、マルコ・ロイスと「ファンタスティック4」を形成し、チームを牽引したのは周知のとおりだ。

 はたして、サンチョも同じ道を辿ることになるのか。

 ただ、トントン拍子で進むような話でもなさそうだ。ドルトムント側のネックを挙げれば、高額が想定される移籍金とサラリー。実際、その点を懸念する『Sport1』や『Sky』は「今夏の復帰は現実的ではない」と伝えている。ドルトムントとサンチョの第二章が始まるとすれば、両クラブの話し合いがレンタル移籍でまとまった場合か。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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