“昇格組対決”新潟戦で初白星なるか?開幕10戦未勝利…横浜FCの小川航基、近藤友喜が考える打開策「何かを変えないといけない」

2023年05月02日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

指揮官は切り替えの重要性に言及

J1復帰後、勝点3を得られていない横浜FC。写真:梅月智史

 2年ぶりのJ1の舞台で、苦闘が続いている。

 横浜FCは4月29日にホームで行なわれたJ1第10節の北海道コンサドーレ札幌戦で、1-4の完敗。開始1分に近藤友喜がJリーグ初得点を決めて先制したが、39分に浅野雄也、45+1分に小柏剛にゴールを割られて逆転されると、後半には浅野と田中駿汰の得点を許した。

 10試合を消化し、3分7敗でリーグ唯一の未勝利。2021年にJ1最下位で降格して、昨季はJ2で2位に入り、1年でJ1に復帰したものの、厳しい戦績になっている。

 現状を、監督や選手はどう感じているのか。

 四方田修平監督は札幌戦後、「この結果、この成績にもかかわらず、これだけサポーターが自分たちを後押ししてくれているにもかかわらず、また今日も結果につなげられなかった意味で、本当に申し訳なく思っている」と悔しがった。

 一方で、「なかなか勝てずに厳しい状況が続くが、すぐ試合が来るので、次に向けてまたチーム一丸で、全力で臨まなければいけない。そして、なんとかサポーターに勝ちを届けられるように全力で臨みたい」と前を向いた。
 
 チームトップの5得点を決めているエース小川航基は、「課題にしていた先制点を取って、1-0の時間帯を増やして守り切るというゲームプランをめがけて、前半は2失点するまでは良い戦いができていたと思う」と手応えを口にしつつ、チームの現状をこう見ている。

「上手くいかないというところ、(1失点目でDFンドカ・ボニフェイスが)足を滑らせて失点してしまうというところも、今の横浜FCの現状を表わしているような気がする」

 攻撃面では「もうちょっと迫力だったり、コンビネーションだったり、もう1つ2つ、何かを変えないといけない」と改善を試みる。

 近藤は自身の初得点について「嬉しいが、結局は1-4で負けて、そんなに価値のないゴールになってしまった」と残念がった。「チャンスはできていたし、あとは決めるだけという部分と、逆に、最後に決めさせないという部分、最後のクオリティの部分を練習から突き詰めるしかない」と表情を引き締める。

 横浜FCは、課題を克服して待望の初勝利を掴めるか。次戦は3日にホームで同じ"昇格組"のアルビレックス新潟と相まみえる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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