トンネルの出口は見えない。深刻さは増すばかりだ。

　現地時間４月26日に開催されたプレミアリーグ第33節で、チェルシーはブレントフォードとホームで対戦。シュートは相手の倍以上の15本を放つも、直近６試合でわずか１得点に留まるチームは、この日もゴールが遠く、０－２で完敗を喫した。

　これで８戦未勝利（２分６敗）、レジェンドOBフランク・ランパードを今季終了までの期限付きで指揮官に再招聘してから、衝撃の５戦５敗となった。暗中模索が続くなか、クラブ公式サイトによれば、ランパード監督は「選手には少し同情するよ。今の彼らは自信がない」と口にした。

「みんな30％くらい自信を失っている。意欲の問題ではない。ゲームをコントロールしてチャンスを作っても、それをモノにできていない。ピッチのトップエンドに入った時の信念が欠けているんだ。自信に問題があるのか？チームのバランスに問題があるのか？その通りだ。自信を失っている時はどんな試合でも勝つのは難しい」

　ハーフタイムにフォーメーションを変え、ミハイロ・ムドリクとピエール＝エメリク・オーバメヤンを投入した。後者は今月８日のウォルバーハンプトン戦（０－１）以来の出場で、直近２か月で２度目のプレー機会だった。

　指揮官は「完全にリスペクトしている。キャリアで300ゴールを決めている選手だ」と、実績十分な33歳への信頼を明かしたうえで、プレータイムが伸びない現状について、こう語った。
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「オーバには２つ、３つチャンスがあった。フレッシュなオーバだったらゴールを決めていたかもしれない。彼の起用は難しい問題だ。ストライカーはレギュラーとしてプレーして調子を上げることが重要だからね。彼は確かに９番としてのプロフィールを備えているし、それは他の選手にはないものだ。実際、彼が入った際、その違いは明白だった」

　残りは６試合。その大半は対戦順にアーセナル、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルと、トップ４に入る難敵が相手だ。今後に向けて、自分たちが置かれた立場を客観視し、以下のように決意を示した。

「このクラブは良い瞬間を何度も経験してきたけど、今は厳しい時期だ。魔法の杖が欲しいところだが、それはフットボール、特にプレミアリーグでは手に入らない。良い瞬間のために戦い、今後のバランスを見つけなければならない。

　若手選手の補強もあり、時間がかかる点を理解する必要がある。今日、フットボール界では誰もが短期間で結果を出そうとするから、まだそういった点が理解されていないのかもしれない。このクラブはたくさんの勝利に慣れているが、今はそのような目標は立てられない。とにかく努力し続けないと」

　第二次ランパード政権で、まずは初勝利を掴みたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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