「タケを獲得した時は嫌だったけど、今はお気に入り」現地のソシエダサポに訊いた久保建英の“リアルな評価” 「運動量に驚き」「ローマ戦の先発落ちは監督のミス。考えられない」

2023年04月25日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「監督も気に入っているみたいだね」

ラージョ戦では決勝点を演出した久保。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダで躍動する久保建英は、現地のファンからどう評価されているのか。

 2-1で逆転勝利を飾ったラ・リーガ第30節ラージョ・バジェカーノ戦の前、ソシエダのホームタウン、サン・セバスティアンの旧市街やスタジアム周辺を歩くと、バルに集まってきたソシエダのファンから、「タケタケ」「クボクボ」と何度も声を掛けられた。

 そんな彼らに、久保についてどう評価しているかを訊いてみた。

「テクニックがすごい。何チームかでプレーしてきたけど、ここが合ってるんじゃないかな」
「1対1で仕掛けるところが気に入っているよ。ヘディング以外は完璧だ。背が小さいからな」
「運動量がすごいね。90分間走り回っている。驚きだよ。まだよくなるよ。ずっとここにいて欲しい」
「いろいろなポジションができるのがいい。監督も気に入っているみたいだね」
「右サイドに入った時が一番いい。タケはいつも何かを起こそうとトライするんだ」
「タケを獲得した時は嫌だった。これまでの3チームで全然実績がなかったからね。でも、今は気に入っているよ。ここでは活躍してくれている。1対1で強いし、ボールを持って運べるところがいい」
 
 また、欧州カップ戦からの敗退が決定したローマとのヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16第2レグでスタメンを外れた件について尋ねると、あるファンは「あれは監督の采配ミス。間違いだった。タケはすごく調子がよかったのに、時間をあまり与えないなんて考えられない」と答え、納得していない様子だった。

 もちろん日本人の記者に対するリップサービス的な部分も多少はあったかもしれない。ただ、彼らが久保について語る表情で、そのパフォーマンスに心から満足しているのは一目瞭然だった。

 ラージョ戦でベンチスタートとなった久保は、相手3人を翻弄するドリブルを披露し、決勝点を演出してみせた。そのプレーに、ソシエダのファンはまた酔いしれたはずだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

【動画】決勝点を演出!ラージョの3人包囲網を突破した久保のキレキレドリブル

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