「空中分解したまま」マインツに逆転負けで首位陥落!タイトル防衛の危機に瀕するバイエルンを主要メディアがこぞって酷評「みじめなプレーを」

2023年04月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「トゥヘルのチームが完全崩壊」

トゥヘル体制発足後、公式戦7試合でわずか2勝。バイエルン(黒)の歯車が狂ったままだ。(C)Getty Images

 ブンデスリーガの「一強時代」についに終止符が打たれるかもしれない。現地22日の29節、バイエルンが敵地でマインツに1-3の逆転負け。ホームでフランクフルトに4-0の大勝を収め、勝点を60まで伸ばしたドルトムントに首位の座を明け渡した。そのライバルとの直接対決は終了していて、残り5試合のところで自力優勝の芽が潰えている。

 3月のトーマス・トゥヘル新体制発足以降、DFBポカール準々決勝(対フライブルク/1-2)、チャンピオンズリーグ準々決勝(対マンチェスター・シティ/2戦合計1-4)で敗戦。重要な試合をことごとく落としているバイエルンは、10シーズン連続で獲得しているブンデスリーガのタイトルまで失ってしまうのか。

 王者がマインツに敗れた直後、ドイツの地方紙『ミュンヘナー・メルクーア』が国内主要メディアの反応をまとめている。

シュピーゲル
「3つ目のタイトル喪失に近づく。バイエルンは空中分解したまま。マインツで、ミュンヘン人たちは1点のリードを保てなかった」

N-tv
「トゥヘルのチームが完全崩壊」
 
Bild.de
「バイエルンはマインツでセンセーショナルな敗戦を喫した。DFBポカール、CLでの敗退後、トゥヘル監督は3度目のタイトル喪失危機に瀕する」

Sport1.de
「バイエルンは後半、みじめなプレーをして勝利をみすみす逃した。トーマス・ミュラーは説明できず、トーマス・トゥヘル監督はエネルギー不足と言う。バイエルンの完敗だ!」

キッカー
「バイエルンは崩壊し、ドルトムントに首位を奪われた。マインツは情熱的に形勢を逆転させた」

南ドイツ新聞
「ボールを保持しつづけたが、一貫して精度を欠いていた」

 歯車が狂っているバイエルンは、絶対王者の意地を見せられるだろうか。次節は4月30日、最下位に沈むヘルタ・ベルリンをホームで迎え撃つ。

■ブンデスリーガ上位5チーム(4月22日時点)
1位 ドルトムント|勝点60 残5試合
2位 バイエルン|勝点59 残5試合
3位 ウニオン・ベルリン|勝点52 残6試合
4位 RBライプツィヒ|勝点51 残6試合
5位 フライブルク|勝点50 残6試合

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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