オーナーの過干渉を疑問視。稀代の名将が次期チェルシー指揮官に助言「自分の同意なしに選手を買えないようにしろ」

2023年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「3試合に負けてからでは手遅れ」

古巣チェルシーで今季終了まで指揮を執るランパード(左)。就任から4戦4敗と厳しい状況だ。(C)Getty Images

 言わずと知れた稀代の名将アーセン・ヴェンゲルが、次期チェルシー指揮官に助言を送った。英メディア『GIVE ME SPORT』が伝えている。

 チェルシーは大枚をはたいてビッグネームを次々に獲得するも、効果はまるで見えず。また、今季だけで二度の監督交代を行ない、現在はシーズン終了までの期限付きで、レジェンドOBのフランク・ランパードが再び古巣を率いている。そのランパード体制も4戦4敗とあって、トンネルの出口は遠い。

 危機的状況が続き、識者に加え、最年長選手のチアゴ・シウバまで「1月に8人の選手を獲得したが、一度立ち止まって戦略を練る必要がある。そうでなければ、次のシーズンも同じ過ちを犯す羽目になりかねない」と警鐘を鳴らすなか、ヴェンゲルも首をかしげる1人だ。

 御年73歳のスーパーレジェンドは、オーナーで、試合後にロッカールームに入る姿が度々確認されているトッド・ボーリー氏の過干渉を問題視。「オーナーがロッカーで自分の考えを話す行為を我慢できるか」と問われると、「それは決してない」と断言したうえで、「私はいつも契約書にこう書いている」と対策を明かした。
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「契約書を作る際に若い監督にするアドバイスは、自分に有利になるようにということだ。自分の同意なしに選手を買えず、誰もチームに干渉できず、自分はチーム運営にのみ責任がある事実をはっきり書く必要がある。通常、クラブが自分を欲しがっている時は、自分はより強い立場にある。3試合に負けた後、契約に反映させようと思っても手遅れだ」

 アーセナルで22年にも及ぶ長期政権を築いただけに、その説得力は絶大だ。ランパードの後を受け、新たにスタンフォード・ブリッジで指揮を執る指揮官は、"ヴェンゲル式"で名門の輝きを取り戻せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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