「もはやチェルシーではない」伝説OBドログバが古巣を痛烈に批判!「品格を欠いている」

2023年04月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

現オーナー陣への不満を露わに

愛するチェルシーに苦言を呈したドログバ。(C)Getty Images

 現地時間4月18日に開催されたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第2レグで、チェルシーはホームのスタンフォード・ブリッジでレアル・マドリーと対戦。ボールを支配する時間は長かったものの、課題の決定力不足を露呈して0-2で敗れ、2戦合計0-4で敗退を余儀なくされた。

 そして、愛する古巣の惨状に物申さずにはいられなかったのが、この日フランスのテレビ局『カナル・プリュス』で解説を務めていたディディエ・ドログバだ。元コートジボワール代表FWは、中継中にオーナー代表のトッド・ボーリーとオーナーグループの中核を成す『クリアレイク・キャピタル』を痛烈に批判している。

 ドログバと言えば、現役時代に計9年間チェルシーでプレー(2004年~12年、14~15年)し、クラブ歴代4位の164ゴールをマーク。11-12シーズンのCL制覇や4度のプレミアリーグ優勝に貢献した言わずと知れたレジェンドだ。

 そんな稀代のストライカーは、「アブラモビッチ(前オーナー)の時代には、このクラブには品格があった。しかし、今日はあらためてそれが失われていることが分かった」と、現政権を皮肉交じりに批判した。
 
 さらに、「彼らがなぜ、クラブの基盤を築いていた人物たちを排除したのか理解できない。クラブはこれまでの原則や価値観を取り戻さなければならない。あれはもはやチェルシーではない」と、言い放ったのだ。

 たしかにドログバが指摘するように前オーナーのアブラモビッチが退任して以降のチェルシーは、ディレクターのマリーナ・グラノフスカヤや、テクニカル・パフォーマンス・アドバイザーを務めていたペトル・チェフなど、かつての栄光を知る幹部やスタッフがいなくなり、まったく新しいチームに生まれ変わったと言っても過言ではない。

 今シーズンに入ってからは、成績不振を理由にトーマス・トゥヘルとグレアム・ポッターを解任し、4月に就任したフランク・ランパード暫定監督も公式戦4連敗とまったく復調の気配が見えないチェルシー。果たして、この混沌とした状況を抜け出すのはいつになるのだろうか。レジェンドが言うように、一度過去に立ち返る必要もありそうだが……。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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