29試合でわずか「9失点」。バルサ守護神テア・シュテーゲンが挑む“2つの大記録”

2023年04月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

『サモーラ賞』の初受賞はほぼ確実

二つの大記録に挑むバルサGKテア・シュテーゲン。(C)Getty Images

 バルセロナの守護神が、二つの「大記録」を塗り替えるかもしれない。

 バルサはラ・リーガ29節終了時点で、2位レアル・マドリーに11ポイント差を付けて首位に立っている。残りの試合数は9で、4シーズンぶりの覇権奪還が目前に迫っている。

 今シーズンのバルサの特長は、なんといっても水をも漏らさぬ堅守。ここまで29試合で喫した失点はわずか「9」と、驚異的な数字を残している。その全試合にフル出場し、ゴールマウスを守っているのが、GKのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンだ。

 そんなドイツ代表GKが、二つの「大記録」更新に手をかけている。
 

 まずひとつは、「シーズン最少失点」だ。ラ・リーガが現行の20試合制になって以降、これまでのシーズン最少失点は、1993-94シーズンのデポルティボと、2015-16シーズンのアトレティコ・マドリーが記録した「18」失点。これはあくまでチームとしての記録だが、現在の「9」という失点数と、今シーズンのバルサの鉄壁ぶりからすると、新記録樹立の可能性が高いとみるべきだろう。
 

 そしてもうひとつが、「シーズン最多クリーンシート(無失点試合)」だ。こちらの記録保持者は、先述した93-94シーズンのデポルティボで正GKを務めたフランシスコ・リアーニョで、その数は「26」試合。現在テア・シュテーゲンのクリーンシート数は「22」試合で、記録を塗り替えるには、残り9試合中5試合を無失点で乗り切る必要がある。

 一見すると厳しい数字だが、2023年に入って以降のバルサは14試合中11戦を無失点で終えている。さらにゴール前には進境著しいロナルド・アラウホやジュル・クンデなどの頼もしいDFもいる。記録達成の可能性は十分にあるだろう。

 ラ・リーガのシーズン最少失点率GKに贈られる『サモーラ賞』の初受賞はほぼ確実のテア・シュテーゲン。シーズン終了後、そのトロフィーのほかに、どんな大記録を残しているだろうか。
 

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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