まさかの開催地変更。U-20W杯に臨む冨樫J、指揮官は「イレギュラーすぎて」と頭を抱えるも、強豪国との対戦を熱望

2023年04月19日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「その期待感がある選手たちを選びたい」

関東大学選抜とのトレーニングマッチ後、インタビューに応じた冨樫監督。写真:梅月智史

 5月20日に開幕するU-20ワールドカップの代替開催地が、アルゼンチンに決まった。
 
 当初はインドネシアで開催予定だった同大会だが、イスラエルの出場が決まると、インドネシア国内ではパレスチナ問題を理由に、イスラエル代表の参加に強い反発の声が続出。そのため3月末の組み合わせ抽選会は急きょ中止になった。そしてFIFA(国際サッカー連盟)は3月30日、インドネシアでの開催を撤回する異例の発表をしていた。
 
 その後、代替地に立候補したのはアルゼンチンのみで、同国での開催が有力視されていたなか、日本時間4月18日に、正式に発表された。この決定にU-20日本代表の冨樫剛一監督は、「抽選が終わって、日程が決まらないことには、何も決めようがない」と心境を明かした。
 
 開幕日は当初から変更がなく、あと約1か月しかない。冨樫監督も、「本来なら抽選をして、キャンプ地を見て回って、同じグループではない国とトレーニングマッチを組むのが本来のスケジュール。ただ、イレギュラーすぎて」と頭を抱える。
 
 だが気になるのは、やはり抽選結果だろう。過去最多6回の優勝を誇るアルゼンチンの開催国としての出場が決まり、そのほかにも優勝経験のあるブラジルやイングランド、フランスなどが出場する。
 
 対戦相手について冨樫監督は、「選手たちとも話をしていますが、ワールドカップを獲るなら、どこかで(強豪国と)当たるわけだし、どうせならそういうチームに勝って成長していきたい」とコメント。続けて、「完成した選手でワールドカップを獲っても、その先に繋がらないので、多少の粗さだったり、今できない部分があっても、それで勝てないと、今後の成長度合いが違ってくる」との考えを示した。
 
「アンダー世代で世界一を獲って、その経験を持ってA代表でも世界一を狙いたいと思うので、その期待感がある選手たちを選びたい」と話す冨樫監督。果たして、U-20代表はどこの国と同組になるのか。21日の抽選会はスイスのチューリッヒで行なわれる。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
 
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