荒木のシュートの上手さはさすがだった
首位攻防戦を制した町田。攻撃陣ではエリキ(前列中央)がいいね。写真:滝川敏之
[J2第10節]町田3-1大分/4月16日/町田GIONスタジアム
2位の町田が1位の大分をホームで迎え撃つ。両チームの勝点差は「2」。注目の首位攻防戦は、町田が3-1で勝利。前節に大分に奪われた首位の座を取り戻した。
町田は前半だけで3得点。見事なセットプレーで先制して、ハイプレスで奪って2点目、縦に速いアタックで3点目。どれも狙い通りの形だったんじゃないかな。
この他にも、チャンスはたくさんあった。大分の3バックの背後を狙う、あるいはダイアゴナルのパスで局面を変える。スピーディかつシンプルに。やるべきことを徹底して、試合を優位に進めた。
大分は3点ビハインドで迎えた後半、さすがに攻勢を強めて反撃し、76分に1点を返す。町田はやや守勢に回ったかもしれないけど、それでも最少失点に抑えてみせる。
町田はプレッシングや個々の寄せが鋭く、要所では簡単にやらせない。開幕前のキャンプを見て思ったけど、このあたりの守備の強度はこだわってやっていると思う。それがこの試合でも十分に発揮されていた。
前半だけで3点リードと楽勝ムードも、後半は1失点とやや苦戦。でも、90分を通じて、すべてが上手くいくわけじゃないし、結果的に勝点3を手にしているわけだからね。大分も力のないチームではない。むしろ強い。そういう相手から勝点3を奪った町田は、また一つ、自信を深めたと思う。
2位の町田が1位の大分をホームで迎え撃つ。両チームの勝点差は「2」。注目の首位攻防戦は、町田が3-1で勝利。前節に大分に奪われた首位の座を取り戻した。
町田は前半だけで3得点。見事なセットプレーで先制して、ハイプレスで奪って2点目、縦に速いアタックで3点目。どれも狙い通りの形だったんじゃないかな。
この他にも、チャンスはたくさんあった。大分の3バックの背後を狙う、あるいはダイアゴナルのパスで局面を変える。スピーディかつシンプルに。やるべきことを徹底して、試合を優位に進めた。
大分は3点ビハインドで迎えた後半、さすがに攻勢を強めて反撃し、76分に1点を返す。町田はやや守勢に回ったかもしれないけど、それでも最少失点に抑えてみせる。
町田はプレッシングや個々の寄せが鋭く、要所では簡単にやらせない。開幕前のキャンプを見て思ったけど、このあたりの守備の強度はこだわってやっていると思う。それがこの試合でも十分に発揮されていた。
前半だけで3点リードと楽勝ムードも、後半は1失点とやや苦戦。でも、90分を通じて、すべてが上手くいくわけじゃないし、結果的に勝点3を手にしているわけだからね。大分も力のないチームではない。むしろ強い。そういう相手から勝点3を奪った町田は、また一つ、自信を深めたと思う。
先制点、追加点と2ゴールを挙げた荒木のシュートの上手さはさすがだった。ダメ押しの3点目は、その荒木のお膳立てからエリキが決めた。
攻撃陣ではエリキがいいね。コンディションも良さそうだし、随所に存在感を発揮。サイドでもプレーできるけど、前線のほうがハマっている印象がある。
サイドだとどうしても守備に追われる時があるけど、前線にいれば、そのぶん、前に出て行きやすくなる。もちろん、守備も精力的にこなしていて、良い意味で上手くぼかしながら、意識を常に攻撃に向けて、準備する。
マリノス時代にJ1優勝を経験しているアタッカーは、J2に舞台を移しても、高い能力を存分に見せつけている。頼りになる助っ人だよね。
シーズンの約4分の1を終えたJ2で首位に返り咲いた黒田ゼルビア。このまま独走するのか、大分など他のライバルチームが盛り返してくるのか。J2も今後の展開が楽しみになってきたよ。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、50歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた"40メートルFK弾"は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
【動画】黒田ゼルビア、3発完勝! 大分戦ハイライト
【厳選ショット】盤石の試合運びでJ2頂上対決を制し、首位奪還に成功!|J2第10節 町田 3-1 大分
【PHOTO】懸命の応援でチームの首位奪還を後押ししたFC町田ゼルビアサポーター
攻撃陣ではエリキがいいね。コンディションも良さそうだし、随所に存在感を発揮。サイドでもプレーできるけど、前線のほうがハマっている印象がある。
サイドだとどうしても守備に追われる時があるけど、前線にいれば、そのぶん、前に出て行きやすくなる。もちろん、守備も精力的にこなしていて、良い意味で上手くぼかしながら、意識を常に攻撃に向けて、準備する。
マリノス時代にJ1優勝を経験しているアタッカーは、J2に舞台を移しても、高い能力を存分に見せつけている。頼りになる助っ人だよね。
シーズンの約4分の1を終えたJ2で首位に返り咲いた黒田ゼルビア。このまま独走するのか、大分など他のライバルチームが盛り返してくるのか。J2も今後の展開が楽しみになってきたよ。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、50歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた"40メートルFK弾"は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
【動画】黒田ゼルビア、3発完勝! 大分戦ハイライト
【厳選ショット】盤石の試合運びでJ2頂上対決を制し、首位奪還に成功!|J2第10節 町田 3-1 大分
【PHOTO】懸命の応援でチームの首位奪還を後押ししたFC町田ゼルビアサポーター