「俺はJ1の壁と思っていない」リーグ唯一の未勝利…横浜FCのエース小川航基が挙げた改善点「もっと攻撃的に」

2023年04月17日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

自身は5得点でランキングトップタイ

広島戦で1トップとして奮闘した小川航。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第8節]横浜FC0-3広島/4月15日/ニッパツ三ツ沢球技場

「めちゃくちゃ悔しい」

 得点ランキングでトップタイの5ゴールを挙げている横浜FCのエース小川航基は、試合後に率直な思いを口にした。

 横浜FCは4月15日、ホームでサンフレッチェ広島と対戦。前半はスコアレスだったが、49分に東俊希のヘディング弾で先制点を許すと、73分にはオウンゴールで2点目を献上。さらに、76分にドウグラス・ヴィエイラにボレーシュートを決められ、前節の横浜F・マリノス戦(0-5)に続いて0-3の完敗を喫した。

 この試合に1トップとして出場した小川航は最前線で奮闘。15分と69分にヘディングシュートで相手を脅かしたが、ゴールは遠かった。

 試合後に取材に応じた昨季のJ2得点王は、自身の役割が果たせたかを問われると、「負けている。点を取れていないから、できていない」と厳しい自己評価を下した。

"昇格組"として2年ぶりにJ1を戦う今季は、ここまでの2分6敗で、リーグ唯一の未勝利。得点数は6でリーグの18チーム中16位タイ、失点数は22で最多だ。

 苦しい状況のなかで、5得点をマークしてきたエースストライカーは、「じゃあ、どうすればいいというのを、ずっと考えていて」と話し、改善点について見解を述べた。
 
「僕自身がいま思っているのは、1人ひとりがパフォーマンスを高く上げる。もっと攻撃的なサッカーにする。点を取らないといけないので。点を取れる選手を、もっともっとゴール前に増やさないといけない。もっと、(自分以外の選手も)ゴール前に飛び込んでくるのが必要」

 また、ボールを握ってサイド攻撃を仕掛けるチームのスタイルについては、「やっていて、つまんないサッカーをしていない。やっている俺らも楽しくやっているので。ただ、楽しくやっているサッカーと、結果がイコールになってこない」と語り、ジレンマも感じているようだ。

 一方、昨季優勝の横浜と、同3位の広島との連戦で跳ね返される結果になったが、「J1の壁と、俺は思っていない」とキッパリ。その理由を力強く語った。

「変えられると思っているから。あと、言い訳したくない。1人1人の選手能力の問題とか。サッカーって11人でやるので、俺はやれると思っているし。自分たちが信じてやることをやっていれば、勝ちが絶対に見えてくる」

 2023年のJ1初勝利を目ざす横浜FC。次節は、19日に行なわれるルヴァンカップのグループステージ第4節の名古屋グランパス戦を経て、23日に敵地でガンバ大阪と相まみえる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】エース小川航基が頭でゴールを脅かすも無得点…横浜FC対広島のハイライト

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