“右”からのクロスに“左”の東俊希がフィニッシュ!広島の重厚アタックは「逆サイドが中に入るのが強み」

2023年04月16日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

クロスで2点目のOGも誘発

横浜FC戦で2得点に絡んだ東。(C)SOCCER DIGEST

[J1第8節]横浜FC0-3広島/4月15日/ニッパツ三ツ沢球技場

 サンフレッチェ広島は4月15日、アウェーで横浜FCに3-0で快勝。49分に東俊希のヘディングシュートで先手を取ると、相手のオウンゴールとドウグラス・ヴィエイラの3試合連発弾で突き放した。

 チームを勢いづかせる先制弾の東は、左のウイングバックでスタメン出場。攻守に存在感を発揮した。

 攻撃では、積極的にインサイドに入り、ゴール正面のエリアに進出する場面もあった。周囲とのコンビネーションも効果的で、川村拓夢や満田誠とのパス交換で相手陣内の深い位置まで入っていく。備では持ち味の豊富な運動量を活かし、与えられたタスクを全うした。

 先制点の場面では、右ウイングバックの越道草太が上げたクロスにファーサイドで反応。勢いよく飛び込んで、ネットを揺らした。

 左右のウイングバックの連係で奪ったゴールに、ミヒャエル・スキッベ監督は試合後に胸を張った。

「自分たちのサッカーでは、クロスの時に、中に入る選手を多く増やすことができているから、そういうゴールが生まれている」
 
 さらに、東は73分の相手のオウンゴールにも絡んだ。左サイドでエゼキエウからパスを受け、左足で折り返す。これが相手DFの足に当たってゴールに入る形になったが、DFとGKの間を狙った好クロスだった。

 試合後に取材に応じた東は、先制点について、こう振り返った。

「点を取りたいという強い気持ちがあった。チームとしても、逆サイドのウイングバックが中に入るのが強みだと思う。ゴール前に人数をかけられるし、それが上手くつながったシーンかなと思う」

 また、オウンゴールについても、ポジティブな感想を語った。

「結果はオウンゴールだったけど、ディフェンダーとキーパーの間にボールを入れられるのは、相手は絶対嫌だと思うので、良かった」

 チームは、これでリーグ戦5連勝。好調について訊かれると、「練習からすごく良い雰囲気でできている」と明かす。

 上昇気流に乗っている広島。いずれも途中出場で3戦連続弾を決めているD・ヴィエイラら豊富なアタッカー陣に加えて、ゴールに直結できる東のプレーは、他チームにとって脅威になる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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