4連敗で15位の鹿島、岩政監督の解任は? 吉岡FDは“続投”を明言「自ずと良くなると思っている」

2023年04月16日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

「この2試合に関しては内容が伴っていない」

吉岡FDは、岩政監督(写真)との共闘を明言した。写真:梅月智史

[J1第8節]鹿島1-5神戸/4月15日/県立カシマサッカースタジアム

 ホームで首位の神戸を迎え撃った鹿島は、1-5の大敗。これでリーグ戦4連敗、15位に転落した。

 試合後に鹿島の吉岡宗重フットボールダイレクター(FD)は、「この2試合(0-1で敗れた前節の柏戦と神戸戦)に関しては、本当に内容が伴っていない。今日はこれだけ点差をつけられている。かなり改善すべきところが多いと感じている」と振り返った。

 一方で、岩政大樹監督については「現時点で代えることは考えていません」と明言した。

 岩政監督への信頼の根拠としては、「これまで話しているなかで、私と岩政監督が目ざす方向性は非常に近いものがある。その方向性に向かってやっていけば、自ずと良くなると思っている」と語る。

 ともに終盤の2失点で逆転負けを喫した2節の川崎戦、6節の広島戦を挙げ、「最後の締めの部分に課題が大きい」と結果には満足していないものの、「リードしているところまでの戦い方に関しては、悲観する内容ではない」と評価。「ある程度、やりたいこと、これから突き詰めていきたいことが出せていた」と一定の手応えも口にした。
 
 また、「現役時代は自分の考えを相手に伝えるのが得意な方でしたが、いろんな経験をして鹿島の指導者として帰ってきて、すごくいろんな意見を聞くようになっている印象がある」と、FDと監督の間ではしっかりとコミュニケーションが取れていると強調した。

「今日の敗戦だけ見ると、選手たちも不安になってくると思いますが、ピッチの中での(役割やタスクを)整理をするだけで、状況は変わってくると思っている。鹿島の選手である以上は、今日の夜はなかなか寝れないかもしれないけど、明日からはまた切り替えてやるメンバーだと思っている」。そう選手たちへの信頼も明かした。

 今後は、ルヴァンカップの福岡戦、次節の新潟戦と中3日での戦いが続くだけに、まずは嫌な流れを断ち切る1勝を挙げたい。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】鹿島の出場16選手&監督の採点・寸評。植田は失点場面で大迫をフリーに。優磨はやや空回り気味
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