美談じゃない!マンUのDFが負傷→セビージャの同胞2選手が運び出した行為にOBシュマイケルが怒り!「止めさせるべきだった」「リーダーシップの欠如」

2023年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「素晴らしいスポーツマンシップ」との声も

負傷退場したマルティネス。(C)Getty Images

 決して美談じゃない――。OBが苦言を呈した。

 現地4月13日に開催されたヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝第1レグで、マンチェスター・ユナイテッドはセビージャと対戦。21分までにマルセル・ザビツァーの2ゴールで2―2とリードしたものの、84分と90+1分にオウンゴールを献上し、2―2のドローに終わった。

 痛恨だったのが、1点を奪われた後にアルゼンチン代表のCBリサンドロ・マルティネスが負傷で退場したことだ。5人の交代枠を使った後だったため、数的不利の状況で同点ゴールを奪われる結果となった。

 そのマルティネスの退場シーンで珍しい光景が見られた。歩けない同胞を、セビージャのアルゼンチン代表DFコンビ、ゴンサロ・モンティエルとマルコス・アクーニャが抱えてピッチの外で運び出したのだ。

【画像】終了間際にマグワイアが痛恨のオウンゴール
 一部のメディアやファンからは「素晴らしいスポーツマンシップ」「アルゼンチンの同胞を気遣った」「大きなリスペクトを」と賞賛の声が上がるなか、苦言を呈したのが、英公共放送『BBC』のラジオで解説を務めたユナイテッドOBの元デンマーク代表GKピーター・シュマイケル氏だ。

「セビージャの選手たちは彼をピッチから運び出したのは素晴らしかった? ノーだ。彼らは彼を追い出したかったんだ。ユナイテッドが5人のサブを使っており、彼が戻ってこないことを知っていた」

 レジェンド守護神は、「(セビージャはユナイテッドの)監督や選手たちに会話の機会を与えなかった。ユナイテッドの選手たちはそれ(運び出すこと)を止めさせるべきだった。彼をピッチに残して、彼ら(フィジオ)に来て彼を運び出させ、その間に再編成するべきだった」と指摘。ひとり少ない状況でどう1点を守るべきか、指示を与える時間を作るべきだったと主張している。

「これは選手がやらなければならないことであり、ピッチ上でのリーダーシップの欠如だ。ハリー・マグワイアはその状況に対処するべきだった。監督は、自分の選手が2人の相手プレーヤーに奪われているのを見たとき、それを止めさせるべきだった」

 モンティエルとアクーニャの真意は分からない。ただ、早く試合を再開させたいという思いがそうさせたのは間違いないか。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】レジェンドOBが苦言!負傷したマンU戦士を同胞の相手選手が運び出す

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