適性ポジションを割り出すのは困難
マドリーでの存在感は年々高まっているロドリゴ。(C)Getty Images
2016年5月、サントスのU-15のチームがブラジルのメディアで「タレント軍団」と話題になっていた。U-15ブラジル代表合宿に所属選手7人を送り込むなど有望株が揃い、その中で一際目立っていたのが現在レアル・マドリーでプレーするロドリゴだ。
当時サントスのトップチームを率いていたドリバル・ジュニオールは、あるラジオ番組でロドリゴに言及する際に、名前を明かさなかった。理由はシンプル、広く知れ渡ることを嫌ったからだ。
「アカデミーに非常に才能のある選手がいる。名前は言いたくない。育成年代を終えることが先決だが、将来、素晴らしいキャリアを歩むことが約束されている。ポジションはFWで、MFとしてもプレーする。テクニックに優れ、ゴール前に顔を出して得点に絡む。興味深い選手だ。今15か16歳だ。2018年にブレイクを遂げる」
そのドリバルの予言通り、ロドリゴは2017年11月にトップチームにデビューし、翌年6月にレアル・マドリーへの移籍を遂げた。
当時サントスのトップチームを率いていたドリバル・ジュニオールは、あるラジオ番組でロドリゴに言及する際に、名前を明かさなかった。理由はシンプル、広く知れ渡ることを嫌ったからだ。
「アカデミーに非常に才能のある選手がいる。名前は言いたくない。育成年代を終えることが先決だが、将来、素晴らしいキャリアを歩むことが約束されている。ポジションはFWで、MFとしてもプレーする。テクニックに優れ、ゴール前に顔を出して得点に絡む。興味深い選手だ。今15か16歳だ。2018年にブレイクを遂げる」
そのドリバルの予言通り、ロドリゴは2017年11月にトップチームにデビューし、翌年6月にレアル・マドリーへの移籍を遂げた。
その後の活躍で現在の市場価値はスキャンダラスと騒がれた当時の移籍金、4500万ユーロの2倍に急騰しているが、そんなロドリゴの偉大さを示すのがそのプレーを説明することの難しさにある。
実際、適性ポジションを割り出すのは困難で、サントス時代には母国で技術、ドリブル、ゴールの3拍子揃った近未来のクラック候補という陳腐な表現で評価されていた。であれば、ロドリゴはマドリーに加入してから、初めてプレーヤーとして明確に定義されたのかもしれない。メンタルアジリティ、プレーにおける素早い処理、独創的なアイデアを生み出す能力、チームメイトと思いもよらない方法でリンクする調和力はその中でも最も顕著なものだろう。
今シーズンのマドリーの攻撃は、ヴィニシウス・ジュニオールの高揚感とワイルドさ、ドリブル、アシスト、ゴールを問わずボールを持って繰り出す絶え間ない脅威に、ロドリゴの不可解かつマグネティックなプレーが加味された。2人はともに試合に騒がしいほどのインパクトをもたらすが、ロドリゴはヴィニシウスと異なり、そのブーツにサイレンサーが装着され、最も爆発的なプレーですら、沈黙の中で繰り出す。カリム・ベンゼマの正当な後継者はフランスから遠く離れたブラジルに生まれたこの若者かもしれない。
【PHOTO】ワールドクラスの美女サポーターずらり! スタジアムを華やかに彩る麗しきファン厳選ショット!
実際、適性ポジションを割り出すのは困難で、サントス時代には母国で技術、ドリブル、ゴールの3拍子揃った近未来のクラック候補という陳腐な表現で評価されていた。であれば、ロドリゴはマドリーに加入してから、初めてプレーヤーとして明確に定義されたのかもしれない。メンタルアジリティ、プレーにおける素早い処理、独創的なアイデアを生み出す能力、チームメイトと思いもよらない方法でリンクする調和力はその中でも最も顕著なものだろう。
今シーズンのマドリーの攻撃は、ヴィニシウス・ジュニオールの高揚感とワイルドさ、ドリブル、アシスト、ゴールを問わずボールを持って繰り出す絶え間ない脅威に、ロドリゴの不可解かつマグネティックなプレーが加味された。2人はともに試合に騒がしいほどのインパクトをもたらすが、ロドリゴはヴィニシウスと異なり、そのブーツにサイレンサーが装着され、最も爆発的なプレーですら、沈黙の中で繰り出す。カリム・ベンゼマの正当な後継者はフランスから遠く離れたブラジルに生まれたこの若者かもしれない。
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