「レフェリーには判断できないことがある」町田対秋田の“ノーゴール判定”に家本政明が見解。元日本代表FWは「人の目で判断する限界」

2023年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「テクノロジーなのか、かつてあった追加副審なのか」

青木のロングシュートをGKポープが懸命にセーブ。こぼれたボールはゴールラインを割っているように映像では確認できるが…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 DAZNが配信する『Jリーグジャッジリプレイ』の最新回が公開。4月9日のJ2リーグ第8節・町田対秋田で8分に起きたシーンについて話し合われた。

 センターライン付近から、秋田の青木翔大が超ロングシュートを放つ。これを町田のGKポープ・ウィリアムがかきだしたかに思われたが、映像を見る限りでは、ポープのセーブのあとにこぼれたボールは、ゴールラインを割っているように確認できる。

 だが、判定はノーゴール。これについて見解を求められた元国際審判員の家本政明氏は、まず次のように述べる。

「秋田のクラブの考え方として、たぶん選手にいろんなことを伝えていると思う。フィールドで、入ったように感じた選手もいるとは思うんですが、特にレフェリーたちに、執拗に、過剰に、反応することなく、自分たちのプレーに集中した素晴らしさ、その後のクラブの声明、レフェリーの判定をリスペクトするところは本当に素晴らしかった」

 続けて、審判団のジャッジについて「判断できるものと、正直、ゲーム中に判断不可能というものがあります」とし、「この場合は、誤認識というか、判断ができなかった」と考えを示す。
 
 シュートの瞬間、センターサークルの際にいた主審のポジションに触れつつ、「副審の方は、一生懸命にゴールの確認に行かれたのですが、ペナのラインの延長線上にしか行けなかった。かつ、副審側のほうにゴールキーパーの身体が流れてしまった」と説明する。

 そうした状況下でノーゴールというジャッジに。家本氏は「これが得点として認められなかったことは、秋田にとっては非常に悲しき出来事は間違いない」と語り、「もう一度、言いますけど、レフェリーには判断できないことが実際にある」と繰り返す。

 元日本代表FWの佐藤寿人氏は、家本氏の意見に同調し、「これはもう、人の目で判断する限界なのかなという。ピッチ上にいる選手たちも、どうなのか分からないレベルだったと思う。非常に判断が難しかった案件」とコメントする。

 J2ではVARが導入されていない。家本氏は「できればJリーグなりが、予算というんですかね、そういうものをつけて、テクノロジーなのか、あるいは、かつてあった追加副審なのか、いろいろとクリアしなければいけない問題があるにせよ、解決方法を模索する、あるいは用意することが望ましい」と期待した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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