現地時間４月９日に開催されたプレミアリーグ第30節で、８位のリバプールは冨安健洋（右膝の怪我で今季の残り試合は欠場）が所属する首位のアーセナルと、本拠地アンフィールドで対戦。０－２から猛反撃の末に２点を奪い返し、２－２のドローに持ち込んだ。

　白熱したビッグマッチで、とりわけヒートアップしたのが、０－２で迎えた41分だ。イングランド代表DFトレント・アレクサンダー＝アーノルドは、ノーファウルに腹を立てたスイス代表MFグラニト・ジャカから、完全にボールを離した後にタックルを食らい、ブチギレる。

　すぐさまやり返すと、顔と顔をくっつけた乱闘騒ぎに発展したのだ。２人には揃ってイエローカードが提示された。

　クラブ専門メディア『This Is Anfield』によれば、アレクサンダー＝アーノルドが試合後のインタビューでジャカとの衝突に言及。「あのような試合でのちょっとした炎は、何も悪いことではないと思う」と胸を張った。
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「激しさと、両チームがいかに勝利を望んでいるかを示していると思う。彼は明らかに僕にぶつかってきた。それをやり返すのは自然なリアクションだ。間違いなく観客を勢いづけたなかで、僕らもそれに負けないようなフットボールと激しさを見せた。共に戦ったんだ。前半の最後の５分、10分、我々は相手を圧倒し、後半も同じように戦った」

　ただ、逆転まではいかなかっただけに、反省も忘れない。

「毎試合、３ポイントを取りたい。今日取れなかったのは残念だ。しかし、アーセナルのような質の高いチームに対して、自分たちの信念を持ってプレーできたという教訓があった」

　リバプールは、生え抜きスターの行動でアンフィールドの雰囲気を一変させてからは、絶好調の難敵を圧倒した。この熱を持続させ、クロップ政権８年目を１つでも上の順位で終えられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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