まさかの揃って退場!トッテナム&ブライトン両監督が振り返る超白熱バトル「相手ベンチから攻撃的な姿勢を感じた」

2023年04月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

キックオフ前から緊張感

退場となったトッテナムのステッリーニ(左)とブライトンのデ・ゼルビ(右)。共にイタリア人指揮官だ。(C)Getty Images

 4月8日に開催されたプレミアリーグ第30節で、4位のトッテナムと三笘薫を擁する6位のブライトンが激突。ホームの前者がソン・フンミンとハリー・ケインのダブルエースが揃って得点を挙げ、2-1で接戦をモノにした。

 このチャンピオンズリーグ出場権を懸けた大一番は、特に終盤にかけてやや荒れ気味に。60分には両ベンチが入り乱れて一触即発の状態となり、解任されたアントニオ・コンテの後を受け、暫定的に指揮を執るトッテナムのクリスティアン・ステッリーニと、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督が揃って退場となった。

 振り返れば、伏線は試合前にあった。キックオフ直前、2人のイタリア人指揮官は何やら激しい口調で言葉を交わしており、険悪な空気が流れていたのだ。

 いったい何があったのか。ステッリーニが試合後に英メディア『talk SPORT』の取材に応じ、レッドカードを受けた場面について、こう語った。

「退場に戸惑いはなかった。ルール上、ベンチを管理しなければならないとはいえ、ベンチを管理できる時もあれば、できない時もある。スタッフの背中を押すために、何かしなければならないのかもしれないが、あの瞬間は相手ベンチから攻撃的な姿勢を感じ、誰かが反応してしまったのが良くなかったね。

 私は落ち着いて、自分のエネルギーを使ってゲームに集中し、チームが最高の状態でプレーできるように、勝利できるように努力するのが好きだ。ピッチで起こった問題はピッチに留まる。我々がこの件について話す必要はなく、勝利に満足する必要がある」
【動画】試合前からすでにバチバチ!不穏な雰囲気を感じさせる両指揮官の挨拶
 キックオフ前の敵将との口論に関しては、「特に何もなかった」という。

「プレミアリーグの全ての監督に敬意を表したい。なぜなら、私が監督になってまだ2試合目だからだ。他の監督に言えるのは、『このように責任を持てる立場にあることを喜ぼう』ということだけだ。他の監督について話すのは私の仕事ではない」

 一方、デ・ゼルビも自身の退場に言及。「私は普段から誰に対しても敬意を払っているし、他の人たちにも同じように接してほしいと思っている」と伝えた。

「試合中、私はレフェリーに決してプレッシャーをかけたりはしなかった。相手のベンチがレフェリーにプレッシャーをかけているのが気に入らなかったんだ。正しい行為ではないからね。我々はベンチのコーチであるべきで、それ以上ではない」

 互いの揺るぎない信念を感じさせる、タッチラインでの攻防だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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